丘の一本松
沖縄芝居の代表作「丘の一本松」。
昨夜(11月5日)の夜に国立劇場沖縄でありました。
終わった劇の話をしても、何だかなぁと思うかもしれませんが、この芝居は何度観ても面白い。ただし、俺の場合は観客として観に行ったのではなく、撮影スタッフとしてですが。いつも、ファインダー越しに観ていますが、何度も観ても面白いのは面白い。
皆さんも機会があれば観にいってください。
それで、話を終わらすのも何なので、少しまともな話を
昨年から続くコロナ禍の中、芝居はなかなか上演ができなかった。大伸座も8月に北谷シーべーという演目をやる予定だったのが、コロナの緊急事態宣言を受けてギリギリで中止、やっとこぎ着けた。
こうやって、満席の会場で舞台をみれるのも久しぶり。訪れた方々も笑いあり、しんみりと泣く場面があり、充実した舞台となった。
沖縄芝居は、当然ウチナーグチ(沖縄方言)で語られる。残念ながら若い人にはウチナーグチが使えない人も多くいるので、今回は両サイドに字幕が出ていた。初めてみたが、こういう試みも必要なのだな。
でも、本当にいい芝居はウチナーグチがわからなくても楽しめるもの。今回も小学生の姿があったが、あの子達はウチナーグチはわからなくても楽しんだと思う。以前、ある小学生の男の子がおじいちゃんに連れられて観に来ていた。最後に2人の会話に耳を傾けた時。
「面白かったか。ウチナーグチばかりでわからなかったんじゃないか。」
「方言はわからないけど、面白かったよ。また、観たい。」
こういう会話が耳に入ってきた。
良いものは言葉を超える、時代と世代を経てつないでいくものなんだ。
丘の一本松は初演から今年で79年と言っていた。
沖縄という社会に根付いて、続いていってもらいたいものだ。
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