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高知の八彩帖(ヤイロチョウ)13・「ところてん」

 かつてとある会社のサイトに連載していたショートエッセイです。高知のあれこれを書いています。

 今回のテーマは「ところてん」。皆さん、ところてんには何をかけて食べますか?私は断然「鰹だし」!高知では鰹だしをかけて食べるのが一般的なのです。

 「アーメンソーメン」の次に何が来るか?…そんなのどうでもいい人は、この章読み飛ばしてくださいね♪私の世代では「ミソラーメン」だったが、親に聞くと「何それ?『トコロテン』に決まっちゅうろう?」とあきれたように言う。こっちこそ「何じゃそりゃ?」だ。

 そこでだ。某SNSでミニアンケートを取ってみた。すると「ミソラーメン」派が過半数、そのほか「ヒヤソーメン」派がチラホラ。高知県民は「トコロテン」派が圧倒的多数という結果になった。っていうか、なんて意味のないアンケート(滝汗)。

 学術的に研究しようと思えば、「口承文芸に関する地域差及び年代別考察(←超適当)」みたいな論文でも書けるんだろうけど。あ、でも実際わらべ歌や手遊び歌の地域差を研究した本はあるらしい。

 ところで高知県民。組分けをする時に「ぐっぱのそろいぞね」で決めますよね?私ゃ全国共通語だとばかり思っていたが(語尾の「ぞね」は完全スルー)、大学で県外に出て驚いた。

 さあ組分けをしようという段になった時。周りの皆が『うらおもて〜』と言いながら、手のひらをクルクルし始めた!要するに、手のひらか手の甲かで組分けをするのだが。「ぐっぱの〜」と言いかけ、慌てて飲み込んだ私。内心『何が起きた⁉︎』である。

 ちなみに「うらおもて」は、宮城県民の組み分け方法。いやぁ、びっくりしたなぁもう。

 トコロテンといえば。やはり土佐の鰹だしで食べるのが1番美味しいと思う。どうも酢醤油やら黒蜜(⁉︎)で食べるという文化には慣れないなぁ。そろそろトコロテンが恋しい季節になりますね。久礼のK知屋さんで、海を見ながら食べるのは最高ですよ!

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