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猫足三粒のこうち旅ー1・東洋町ー
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高知県の1番東にある町、それが東洋町である。ここにある白浜海岸はサーファー達のメッカ。明石海峡大橋を渡って、関西方面から大勢のサーファーがまるで波に乗るかのように押し寄せてくるのだ。
徳島方面へ行く時は必ず東洋町を通過する。この辺りでトイレ休憩というと、サーファーであふれる白浜海岸くらいしか無い。なるべくなら避けたいが、生理現象には逆らえない。やむなく道の駅で降りることにしたワタシら家族であった。が。
周りはほとんど真っ黒なスモークを貼ったハイ◯ースばかり。ドアにタオルを引っかけ、ちらほら見えるは半裸の男たちである。しかも彼ら、身体中にもんもんを入れているではないか!女性もよく見れば腰のあたりに何やら彫り物が。軽四で乗り付けたワタシらは完全に場違いである。
とは言え、押し寄せる尿意には勝てぬ。ワタシは帽子を目深にかぶり、サングラス&チェーンのネックレスにアロハといういでたち。姿だけでは彼らと同じ種族(?)に見えるに違いない。何事も無いかのように涼しい顔でトイレに入った後、一目散に白浜海岸を後にした。
「なんかすごかったねぇ、あのもんもん組!」
「輩ばっかりやった!」
「ああ怖や怖や」
別に何かをされた訳でもないのに、車の中で深いため息をついたワタシら家族。東洋町というと、いつもこの一件が思い出される。
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