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某県進学校の校風

 これは四国の某K知県の話である。K知県を代表する進学校といえば、私立のT校かG校だ。医者、弁護士、官僚、公務員などはだいたい、このT校かG校の出身だ。

 ちなみに私はG校、弟はT校の出身である。さらについでだが、父はG校、叔父はそれぞれT校とG校だ。私立校出身者の子息はほとんど、親の出身校に進む。

 もちろん小学生の頃から受験勉強して、中学受験を経て入学した。T校やG校といえばブランド校だから、合格発表の時はテレビの取材が来る。

 ただ、この両校。全く校風が違う。真逆だと言っても過言ではない。県下トップのT校は、自由な校風。勉強しろと言わなくても、生徒はフツーに賢い。親もざっくばらんで、試験の待ち時間はベチャベチャとお喋りに花が咲いていたらしい。

 方や2番手のG校。ここは別名「監獄」「修道院」と呼ばれるほど厳しい。勉強を山ほどさせることでも有名だ。試験の待ち時間は、親もシーンと静まっていたとか。両校の試験を経験した母が言っていた。

 学校の中も、T校は廊下にホコリが舞っているが誰も気にしない。生徒が休み時間に賭け麻雀をしていても、先生はスルー。ある部分は突出しているが、どこかめちゃくちゃなのがT校生らしい。

 同級生には海外勤務を経てJAXAに行ったエリートもいるが、医師をしていても運転免許が取れない変わった人もいる。それでも全然構わないのがT校生。縦横のつながりが密で、何かあったら皆で結束する。

 一方でG校。私の出身校だが、はっきり言って地獄だった。G校は過去、修学旅行で重大な事故を起こしている。思うに、この辺りから学校の体質がおかしくなってきたようだ。私にとっては何ひとつ楽しいことが無かった。

 以前のG校は和気あいあいとしていたらしい。美術や書道など、文化系分野が得意だ。昔はT校を凌ぐ進学校だったらしく、父の同級生もエリートが沢山いる。クラス仲間は仲良く、卒業後も集まったりしている。

 私の代はスクールカーストが激しく、カースト最下層の私は全く自分を出せず、苦しいだけだった。もちろん学年を通して仲が悪く、誰ぞが選挙に出るということで集まったきり、何年も会っていない。同窓会で挨拶を完全スルーされ、もうどうでもよくなった。

 叔父曰く、「T校の考え方」「G校の考え方」というのがあるそうだ。T校は直感、G校は理屈、みたいな感じ。弟はT校出身だが、考え方がG校生みたいだと言われていた。

 一応伏せ字にしているが、完全にバレバレですね。以上、某K県の進学校事情でした。

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