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銀次郎(後編)


翌日、病院から

黒猫の片方と

その2日後に
白猫も天国へ行きましたとの

連絡が
来ました。


覚悟はしていましたが、
なかなか
きついものがありました。


でも


残り黒猫1匹は
ご飯もペーストなら
少しずつ、
食べるように
なって頑張っていますよ


と連絡をもらい、
それが救いでした。



先生にはとりあえず
あと一週間、

酸素室で入院させ
様子を見ますと言われました。



その間お見舞いに
来てもいいと
言ってもらい


翌日お見舞いへ
行くことにしました。



保護した時は
びしょ濡れで

顔もあまりわからず

ぐったりしていたのに

酸素室にはふわふわの
可愛いクロネコがいました。



酸素室の端に
うずくまってたいたのに


「ニャー〜!」


と鳴きながら
こっちに向かってきて


手を差し伸べると
手の中に乗ってきて 


完全に心奪われてしまいました。



ゴロゴロが止まない。


マタを見ると金玉があったので
そこで男の子と知りました。




生死の間をさまよった彼は、
立派な金玉を持ってました。


そこから順調に回復


退院できると連絡をいただき
お迎えに行くことに



入院1週間以上、
治療費、、、、、



そんなお金は僕には
ありませんでしたので


知り合いのおばちゃん
が、出してくれました。



「みつけたのは私やし、

大切に育ててあげて!」



と言ってもらい

お金の心配がなくなり


一気に気が
楽になった僕は、

勢いよく



「ありがとうございます!
大切に育てます!」


と言いました。

あ、言うてもうた。




その瞬間に
うちの子に決定しました。



でもあの面会の時に
心のどこかで
うちの子にしようと
ほんのり決めてましたが、、



病院に到着すると


元気そうにしっぽを立てて
こっちをみながら
近寄って来ました


よく見るとしっぽの
先端の毛がなくなっていて
枝みたいになっていた、


これはウジが尻尾先端の皮膚を
攻撃したせいで


毛もろとも
なくなってしまったそうで


今後も生えないかもと
言われました、



それもまた可愛いです。


今も毛をかき分けると
尻尾の先だけ毛がないです。


帰宅して助六と
初顔合わせ、


助六もまだ3か月くらいの
子供だったこともあり

また子猫がなんの警戒心もなく
グイグイいくおかげで
すぐ打ち解けていました。


一安心です。


名前は銀次郎


小さい頃から
男の子の動物を飼う時は、

名前は銀次郎にしよう
と決めてました。



いい名前をつけたと
自負しています。



これが銀次郎との出会い。




今ではうちの家で1番大きく、


時々おっさんみたいな
口の匂いして、


尻尾の先が毛がなくて


カリカリのウンチが
ついてるみたい
になってるけど、


立派なうちの大黒柱です。



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