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アメリカで夢の転職を成功させるには

アメリカで夢の転職を成功させるにはコネクション作りである。仕事上で知り合った人とはLinkedInやメール等で繋がり続けること。せっかく繋がった縁をなくさない様に繋がり続ける事である。あとは普段の仕事に前向きに取り組み、明るくチームワークを大切にして、他人から一緒に働きたいと思われる人になること。

私の夢の面接はこんな感じだ。

1)以前から働きたいと思っていた会社の人からうちの部署に募集があるから来ない?と直接声を掛けられる。
2)応募するとすぐに面接日を設定される。
3)面接では会社側がほぼ一方的に私に説明をして、私が話すことといえば、Yes, NoとThank youくらいなもの。意地悪な引っかけ質問は一切なし。
4)そして、想像していた以上の年収で採用しますよというオファーが来る。

そして、私の夢の面接は2年前に実現した。厳密にいうと4番の掲示された年収は期待していたより少し低かったが、私の働き次第で私の希望するレベルに近い将来到達できそうだったので受けた。それが私が現在勤めている会社である。

この会社で働きたいと数年間思い続けて、2年前にお声がかかった。今の会社のチームとは長年に渡って、取引相手として一緒に仕事をしていた人達なのでお互いによく知っていた。そして面接では単なる形式だけの顔合わせである。お互いに相手のことを知っているため、今更特に質問もないし、さらっと会社と仕事のポジションの概要を説明されて、年収の話と勤務開始予定日の確認をしただけだった。

ここに至るまでは、長い道のりだった。アメリカの大学を卒業後、未経験専門職の仕事がすぐに見つからず、オンラインで200〜300件は軽く応募したと思う。もっと応募したかもしれない。とりあえず、新卒でできそうな仕事は片っ端から応募した。

そんなこんなで正社員の仕事を探していたある日、大学時代の友人に声を掛けられた。うちの会社で募集あるよ。それを聞いてすぐに応募した。面接はとんとん拍子にうまく行き、3ヶ月後にはその会社で働き始めた。そこの会社はかなり激務だったが、その分色々な経験を通してたくさん学べて本当にその会社で働いて良かったと思う。

その会社でよく話をしていた同僚に言われたこと。将来誰と一緒に働くかわからないのだから、社内社外を問わず誰にでも常に感じ良く接すること。この業界は狭くて思いもよらぬ繋がりがあるから、自分が接する全ての人に感じ良くしておくことは、将来的に絶対にマイナスにはならない。それをしっかり心に刻み言われた通りにした。社内はもちろん社外の人たちにも常に丁寧に愛想よく接するようにした。

私の夢の面接が実現した理由はここにある。今の会社のチームの人達に、私が今まで一生懸命働いていたことを認められたのもあるけれども、長年近くに渡り常に感じよくきちんと接していた事を評価され、一緒に働きたいと思ってくれたのだと思う。

後日談である。その同僚は私と一緒に働いていた会社から違う会社へ転職していった。その同僚はそれからもう一度転職をして、今現在私たちは再び同じ会社に勤務しているのである。本当にこの業界は狭い。

アメリカの就職事情はコネクションがあるものが断然有利である。特に経験者採用だと募集をかける時点で採用者を決めている場合もある。夢の転職を成功させるには普段からのコネクション作りが不可欠だ。日々の仕事への取り組み態度と周りの人達との関わり方が、将来のより良い転職へと繋がるのだ。そして、そうして日々頑張ることによって、今いる会社での待遇も良くなり昇進イコール昇給も早くなる。一挙両得である。 

転職はこれが最後で私はこの会社で定年を迎えるんだ。と、毎回転職直後は思っている。今回の会社も私の最後の会社にするつもりである。しかし将来に何が起こるかわからない。可能性は限りなく少ないが、ある日突然私の働いている部署が消失宣言されるかもしれない。家族の都合で他の州に引っ越しすることによって、否が応でも職探しをしなくてはいけなくなるかもしれない。いざという時のためと現在の会社での待遇向上のために、コネクション繋がりを続けるのと、前向きに日々の仕事を頑張ろうと思う。

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