転勤族の主婦が考えた「賃貸暮らしで買ってはいけない家具用品」

 ご無沙汰しております。さくらです。

 記事を更新していなかったにもかかわらず、食器についての考察に対して、特にTwitterの方で「イイね!」を頂いていたようで驚きました。こちらに「イイね」を押してくださった方々も本当にありがとうございました。励みになります。

 ところで、食器が好きな方はインテリアもお好きなのかな、という印象があります。私も好きなのですが、我が家は転勤族という事情がありまして、今までほとんどを間に合わせの家具で生活していました。
 合言葉は「転勤族だから仕方がない」…。
 ところが、コロナ禍での外出制限が長引くにつれ、私の場合は住環境が思った以上にストレスだったことに気づいてしまったのと、転勤族を言い訳にしていたら現役時代はずっと納得の行かないものに囲まれながら(しかも、消耗品を買うのも捨てるのもタダではない)過ごすことに今更ながらに気づいてしまい「インテリアを何とかする!」と決心し、被服費の予算を回して室内改装しました。

 結果、大満足だったのですが「もっと早くこうしておけば」とか、結婚当初に知っておきたかった事等、色々出てきましたので、参考までに記事を書いてみました。
よろしければどうぞご覧ください。

※当方子供がいない主婦のため、子育てを考える方には向かない考えも混じっている可能性もあります。そこは各家庭の実情に応じて対応して頂けますと幸いです。

 転勤族ではなくとも、最初から自分で家を建てて一生その場所に住み続ける、実家に一生住み続ける、という方ばかりではないでしょう。一人暮らしを経験したり、結婚して最初のうちは賃貸、つまりいずれ家を移ることを前提に生活をスタートさせる方もいらっしゃると思います。
そういう状況下ではどうしても予算重視になってしまいますが、あまりに我慢すると外出が増えてお金もかかってしまうという本末転倒な事態になりかねません。

 そんな「家を引っ越す可能性があるけれど、インテリアは諦めたくない」という方へ、私が経験したことがお役に立てば、という思いでこの記事を書いています。
 …というコンセプトにも関わらず、のっけから夢を壊すような話ですが、今回は家を移る予定の人がなるべくお金をかけない方が良いものをピックアップしてみました。

結論から先に述べてしまうと、お金をかけるリスクが高いのは、個人的には

1・高級カーテン
2・高級収納系家具(分野は問わない)
3・ナイトテーブル

だと思っています。その理由を以下に述べます。

1・高級オーダーカーテン

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 最近の家は、本当に色々な窓の形があります。なので「引っ越しをしたら前に使っていたカーテンが使えない」というハプニングが起こるリスクは高いと見るべきでしょう。
 丈が長い、幅が余るなどカーテンの方が大きい場合はまだ良いのですが、困るのは窓に比べて短い、幅が狭いなど窓よりカーテンが小さい場合です。継ぎ足しもできなくはないですが、やっぱりデザインという点では微妙になる危険性も。
 リスクは窓の形ではなく窓の数という場合もあります。集合住宅ではリビングにベランダ窓が一つ、という場合が多いと思うのですが、小さい窓が付いていたり、大きい部屋に引っ越したら窓の数が増えたという事も起こり得ます。窓の数が減った場合も一セット余って残念な気分になったりしますが、増えた場合、もう一つ同じ柄のカーテンを買おうと思ってもカーテンの柄も入れ替わりがありますから、結局全部買い替える羽目になる可能性もあります。
 高級オーダーカーテンを無理してかけなくても、寸法さえ合っていればそれなりに見られるようになるので、安いオーダーカーテンで寸法を合わせるのを優先した方が良いと思います。イメージとしては、しわくちゃでサイズの合っていない高級服より、サイズ感がきちんとしている安い服の方が綺麗に見える、というのと同じ論理です。
 無地カーテンを選べば、必ず一つは好きな色が誰でも見つかるのでは?と思うぐらいに格安カーテンサイトの無地カーテンは色が豊富です。
 カーテン本体の値段を抑える代わりに、タッセルを変えるというのは如何でしょうか?たかがタッセルと侮るなかれ、がらっとイメージが変わります。タッセルなら少なくとも窓のサイズによって使えなくなるというのもありません。無地のカーテンを選んでも房つきタッセルにするだけであっという間にクラシックなテイストになりますし、タッセルには本当に色んなテイストのデザインがあるので、好みが変わっても、無地カーテンであればタッセルの買い替えで対応できます。タッセルにお金をかける方がトータルコストとリスクを考えたら安上がりだと思います。写真写りが若干違いますが、上の二枚の写真は、同じカーテンでタッセルを変えたものです。自己満足と言われてしまえばそれまでですが、こんなに雰囲気が変わります。

2 あらゆる分野の高級収納系家具

 キャビネット、食器棚、本棚、CDラック、衣類、キッチン系などあらゆる分野の収納系家具に言えることですが、同じ畳数でも部屋の作りによって合う収納箱は変わりますし、どれぐらい壁面が自由になるかも違います。寝室は和室なのか洋室なのかでも収納が変わってくると思いますし、キッチンがダイニングと分離しているかそうでないかでも違うでしょう。
 更に、最近の家はウォークインクローゼットがあったり、食器の収納スペースも大きめに取られていたりするらしいので、高級ダンスや食器棚を買っても無駄になる可能性もあります。キッチンボードもせっかく揃えても入らないリスクもありますので、収納系は基本使い捨てと割り切った方が良さそうです。後、これも言い出したらキリがないのですが、特にコレクションをする方は中身の量も変化の波が激しいので、最初から大きさを決め打ちするのには向かない傾向にあります。コレクションは増えるだけではなく減ることもありますしね。
 ただ「どうしてもこの食器棚に一目ぼれしてしまった」などと言う方は、他の家具を諦める代わりに購入と言うのもありだと思います。
 この場合、諦める家具はテレビボード、ダイニングセット、ソファあたりの大物家具になるかと思います(ちなみに、我が家の場合はテレビを置くのをやめたので、テレビボードの位置にサイドボードを入れています)。
 基本的に『一生もの』の収納家具は終の棲家で選ぶのが安全だと思います。後、家具の趣味も変わるので、一生ものを買う時は慎重に。
尚、基本外に出すであろう本棚などの家具は、安くても色を揃えておくだけでもかなりマシな見栄えになります。

3 ナイトテーブル

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 ホテルによくあるダブルベッドにナイトテーブルの組み合わせ。
 私、これにものすごく憧れがあったので「結婚したらダブルベッドにナイトテーブル」とというのをやりたくて仕方がありませんでした(笑)。
シングルベッドにナイトテーブルも可愛らしいのですが、一人暮らし時代はスペースが足りず断念していました。
 ナイトテーブル自体はかなり便利なアイテムです。目覚まし時計や眼鏡など、こまごましたものを床に散らかさなくても済みます。

 ただ、このベッド+ナイトテーブルの組み合わせ、基本的に西洋のインテリアって左右対称なので、ダブルベッドに片方だけというのだとバランスが悪い場合もあるんですよ…。
 更に、家族が増えると寝室事情が変わる家庭もありますし、夫婦同室でもシングルベッドを二つというパターンもあります。それに、寝室は壁面収納がある部屋が多いので、動線の問題で家具の配置に制限がより出やすいのです。ランプを使う場合は更にコンセントの配置もあります。
 また、テーブル幅が何種類かあるのがまたややこしい。
「最初に高級なのを一つ買ったはいいけど、買い足そうと思っても廃盤になった」「前の家は二つ置けたのに、今の家は幅が小さいのじゃないと二つ置けない」「シングル二つにして間に置くから一つ要らなくなった…」等々。
コーヒーテーブルと違って、流用がききにくい家具でもあるので、それも面倒くささを加速させます。
 我が家はそれでも一つ購入してしまい頭を悩ませていますが、写真にあるのは現在リビングに置いているサイドテーブルですが、こんなのを流用しても良いみたいです。ちなみに、直径は30㎝~40㎝の間ぐらい。花台にも使えます。
 テーブルの予算を抑える代わりに、ペアのライトの方に予算を回し、将来的に一つしか使わなくなっても、玄関やリビングの空いたスペースに流用する方が経済的かもしれません。良いテーブルを二つ揃えるのは長く住む家になってからで遅くないと思います。
 現在一人暮らしでいらっしゃる方も、使いまわしと言う観点でナイトテーブルにお金をかけるよりもランプにかけた方が効率的だと思います。

 色々書きましたが、個々人の中で使えなくなるリスクがどう考えても高い物を順にピックアップしていけば、欲しい物に予算が回りますし、お金が余ったら壁に絵をかけるのも効果があります。私の住んでいる賃貸物件は常識的な範囲内であれば画びょうを使ってもOKとの事(例・書斎にカレンダーを貼る、リビングに数枚絵を飾る、子供部屋に一枚ポスター等)でしたし、今は借り手側の方に有利になっています。勿論壁一面穴だらけはダメですが。絵に投資する理由ですが、絵なら次の家にも持っていけますし、イーゼルに立てても良いからです(ただ、地震対策の観点からは壁に固定が一番との事。ある絵画販売店では震度6でも壁に固定した絵は全て無事だったそうです)。

 効率的に組み立てていけば、ベストではないにしろ、ベターなインテリアは十分目指せると思います。この記事がどなたかのお役に立てれば大変嬉しく思います。

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