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崩れかけの家の中で

夜3時ごろに目が覚めて眠れなくなった。
家がカタカタと音を立てていて、それが気になったのだ。

私の住んでいる家は築65年以上のボロ家だ。
柱が傾いている影響で窓枠まで歪んでいるらしく、窓ガラスもうまく閉まらない。
地震でも来たら間違いなく倒壊するだろう。
何もなくても崩れるかもしれない。

それを考えると不安でたまらなくなる。
いつ家が崩れるかわからないのだから。

「今この瞬間に崩れるかもしれない」と考えだすと、不安な想いが止まらなくなる。
風が強い日などは家が小刻みに揺れてビビる。

こんな状況だからこそ、早く引っ越して避難したいのだが、先日、賃貸アパートの保証会社の審査に落ちてしまった。
今は次の物件を探しているところだが、なかなか話が進まなくて焦っている。

それに、もし引っ越しがうまくいったとしても、今住んでいるこのボロ家を処分できるかどうか…。
リフォームするお金はないので、ボロ家のまま売りに出すしかないが、買い手が見つかるかはわからない。

もし売れないで残っているうちに家が崩れてしまって、近隣に迷惑をかけてしまったらどうしよう。
損害賠償請求とかされたって、払えるお金はない。

ダメだ。
家のことを考えると不安になるばかりだ。

「何か他のことを考えよう」と思うのだが、すぐ「家のこと」に考えが戻っていってしまう。
まるで粘着力のある物体でひっついているみたいに、同じところに考えが引き戻されてしまうのだ。

何か楽しいことでも考えられればいいのだが、難しい。
そもそも、「楽しいこと」なんて最近あっただろうか?

やはりダメだ。
今日は何も書けない。