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瀬尾まいこの『あと少し、もう少し』を読んだ

タイトル通り。
瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』を読んだという話。

この小説を手に取ったきっかけは、当時中学生の妹に「学校で読んだ本が面白かった」と言われたから、というありふれたものだった。
我が家は本好きの家系だけれど、妹はあまり小説が好きじゃない。
だからこそ、その妹が好きだと言った作品がどんなものか気になっていた。



読んでみると、いかにも青春小説といった感じだった。

死ぬほど雑に概要を説明すると、中学生の少年たち六名が駅伝大会で頑張るという話だ。


もうちょっとだけ丁寧に説明すると、駅伝大会への練習や駅伝メンバー集めなどの描写を経て、少年たちの悩みや苦悩、思春期特有の葛藤や中学生らしい不完全な人間性を描いた作品だった。

おそらく作品のメインターゲットである中高生でも読みやすいすっきりとした文章でありながら、登場人物の感情には同意できる部分も多く、大学生の私でもかなり面白く読めた。
というか、私は毎章泣いていた。

中学生にしては大人びた彼らの感情はとても等身大で、私に思い当たる感情もたくさんあった。

真っ直ぐな努力は眩しくて、愛おしくて、苦しくて、尊いなあと思った。



と同時に、中学生時代のひねくれた私はこの本をどう読んだだろうと思いを馳せた。あの頃の私にはきっとこんなに響かなかっただろうと思う。
私は中高と中二病を拗らせており、本気で何かを頑張ることをダサいと思っていた。だから、中高生の頃の私では登場人物たちのひたむきな努力に心惹かれなかっただろうと思う。


でも中高生の頃に読んでみたかった~~~~~~~~!!!!!!!!!!
中高生の時に読んだうえで大学生、社会人になってから読み返して「この話ってこんなに良かったんだ……」って思いたかった~~~!!!!!!!!


私はこの小説を中学生の時に読んで「面白い」と言った妹が羨ましくて仕方ない。
なので中高生のみなさんはぜひ今のうちに読んでください。
おすすめです。



追記:酔っ払いの書いた文章なのでいろいろ許してください

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