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【おうち英語】きっかけ

娘が生まれる前からずっと「子どもには英会話を習わせたい」と思っていた。

私自身は英語が苦手だったというわけではない。中学生の時にアメリカへ演奏旅行(当時の習い事で)を経験したし、高校生のころから文系コースを選んだし、英語は好きな科目だった。定期考査や模試でも、そこそこ点数は取れていた。なんなら得意科目と思い込んでいた。
しかし、大学生になって私の英語力は国内のペーパーテストでしか勝負できないほど低レベルだったと実感することになった。

ゼミ関係でアメリカへ短期間研修に行くことになった。アメリカの学校現場や日本でいう作業所のようなところを視察したり、インクルーシブ教育について講義を受けたりした。現地の方々の工夫と熱意があってか、またはペーパーテストのリスニング問題のおかげか、だいたいのことは何を言われているか理解できた。
しかし、「日本ではどう?」「あなたはどう思う?」「何か質問は?」と、意見を求められると声が出ないのだ。言いたいことは頭の中で日本語になっているのだが、いざ英語で喋ってみようとすると固まってしまう。勝手にのどの奥がグッと締まり、息を止め、目が泳いでしまう。自分だけ時が止まったようだった。

何も伝えることができなかったことが、自分にとって衝撃的で、ひたすら悲しく、悔しかった。
「英語で会話ができない」ことが、私のコンプレックスのひとつになった出来事だった。

そのコンプレックスを子どもで解消しようとするなんて、批判もあるだろう。
でも、我が子にはもっともっと広い世界で生きてほしいし、語学力が原因で何かを諦めてほしくないし、いろんな人と関わって過ごしてほしい。
私の「英会話をさせたい」という思いにはポジティブな希望が詰まっているのだ。

娘が生まれて約半年で育休を終え、私はフルタイム公務員として復帰した。
「英語は早期教育が大切!!!」なんて思っていたが、実際のところ英会話教室に通うことができなかった。
0歳の習い事は基本的に保護者同伴だし、地方暮らしなので教室の選択肢も少ない。平日の開講が多く、そもそもスケジュール的に難しい。土日開講もごくわすがにあったが、土日は屍と化す私にキラキラとした教室に通う気力はなかった。

どうしたものかと思っている時、SNSで「おうち英語」なる界隈があることを知った。
家でいつでも英語が学べるなんて、我が家にぴったりではないか!
我が家もおうち英語をスタートすべく、しばらく私は検索魔になった。

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