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【読書日和】「言えないコトバ」(益田ミリ著)を読んで~面白いコトバたち~


 昔、とは言っても、昭和の時代の人の何気ないコトバ。なんだか心に染み入る。細かなコトバのエッセイと四コマ漫画。するっと心に入ってきた。
 昭和と今。昭和では考えられないコトバの数々。ソレを使うことになったきっかけは? 自分は「いつからだろう」と思ってしまった。周囲から聞いたコトバをそのまま使っている気がする。時代に乗り遅れないように。他の人はどうなのだろう?
 例えば、居酒屋でお金を払うとき、皆は何て言うか。「指で合図」「チェックを頼む」などと作品に書いてある。作者は、そんなコトバは恥ずかしくて言えないとのことだが、言えない人も多いのではないだろうか。私も「会計をお願いします」である。それはおかしなコトバではないと思う。
 そんなコトバはたくさんある。この本だけでも、かなりのコトバが出てくる。細かく考え出したらきりがないが、それを深く掘り下げているのも楽しい。
 「コトバ」と一言で言っても様々なものがあるが、この作品に出てくる「コトバ」には面白さを感じた。作者が「コトバ」に注意しているからこその面白さ。なるほど、そういう考えもあるのか、と思った。
 やはり、自分で納得して使うコトバが一番いい。ただ周囲に流されて使うと、違和感しかない。
 最近(最近ではないような?)、「リスペクト」というコトバがあるが、私は使えない。どうして「尊敬、敬意、尊重(で合ってる?)」と言わないのか。いつから「リスペクト」になったのだろう。「リスペクトしている」。この使い方で合っているのか? 「リスペクト」とは、物に対して使うのか? それとも人に対して? いまいちわからない。誰か教えて欲しい。
 無理やり英語を取り入れ格好良く見えても、意味がわからなければ、無駄だと思う。最近はそれが多く、グー○ルさんに頼ってばかりである。造語という場合もあるので、紛らわしい。
 コトバとは、面白いけれども、難しくもあると思った。

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