スイスの地ビールに詳しくなろう。その2
こんにちは。
今回も引き続いて、スイスに来たときに地ビールを飲みたい方々が少しでも自分の好みに合ったビールを選ぶ際の一助になればと思い、筆を取っています。なお筆者はビール通でも食レポが得意なわけでもありませんので、あくまで参考程度に見ていただけましたらと思います。また、酒豪でもありませんので一度に多く飲めるわけでもありません。したがって少し飲んでは少し更新するといった形になります。
*筆者の購入しているビールは基本的にスイスで大手スーパーのCoop、またはチューリッヒ中央駅(Zürich HB)にあるDrinks of the Worldというお店で購入しています。このお店は名前の通りスイスビール以外にもドイツやベルギー含め世界各国のビールが集まっており見ていて楽しいです。
1. Brasserie Trois Dames, La Bise Noire
http://brasserietroisdames.ch/?portfolio=bieres-courantes
2008年創業の比較的新しい醸造所であるBrasserie Trois Damesのスタウトビール。前回は意図せずスイスの東側のビールばかりでしたが、今回はフランス寄りになります。フランスと接しているジュネーブ州の北にあるヴォー州にある醸造所になります。今回飲んだビールはその中でもLa Bise Noireというスタウトビールになります。Noireは黒という意味ですが、なぜか白だと勘違いしていた筆者は入れたときにびっくりしてしまいました(冷静に白はBlancですね!)。濃密でなかなか消えない泡が特徴的で、香りは控えめな方かと思います。黒ビールらしい甘さがありながらも、後味はさっぱりとしていて、乳糖などはいれていないのかなと感じました。苦味もありますが、冷たい間は感じにくく、少しぬるくなってから気づき始める程度でしたので、飲みやすい部類に入ると思います。
2. BFM, La Cuvee Alex Le Rouge
https://www.brasseriebfm.ch/en/beers/la-cuvee-alex-le-rouge
1997年創業のBFMのインペリアルスタウト。BFMはBrewery of Franches-Montagnesの略です。その名の通り、ジュラ州のフランシュ=モンターニュにあります。こちらは北と西がフランスと接していることもあり、フランス語圏のようです。実はこのビールを手に取ったのは、スイスビールで数少ない日本語でのおすすめがあったからなのです。こちらのインペリアルスタウトは見た目は黒く、アルコール度数が10%を超えているということもあり飲むと普通のビールよりもアルコールを強く感じます。いわゆる重たいビールですが、重たい甘さの後に後味があまり残らずすっきりとしており爽やかな感じです。また苦味はほとんどないため、アルコール度数の割には飲みやすいのではないかと思います。
3. BFM, La Torpille
https://www.brasseriebfm.ch/en/beers/la-torpille
次の一本も同じ醸造所から。BFMのLa Torpilleです。
Torpilleとはフランス語で魚雷の意味があるようで、分類としてはブラウンビールになります。小麦、スパイス、カラメル、フルーツの衝撃、という説明書きがありますが、個人的にはカラメルを一番強く感じました。デザートビールほど甘くはないのですが、無濾過なことも相まってもったりとした甘みを感じる一杯です。
4. Schuetzengarten, Old style ale Gallus 612
https://www.schuetzengarten.ch/de/unsere-biere/gallus-612-old-style-ale
最後の一杯はセントガレン州のSchuetzengartentという1779年創業の醸造所から、Old style ale Gallus 612です。セントガレン州はスイスの東側に位置しており、東はリヒテンシュタインとオーストリアになります。このビールも無濾過のようで、濁ったやや褐色がかったビールになります。口に含むと麦の香りを強く感じますが、いい意味でシンプルな味わいです。
今回はこの4本で終わりにさせていただきます。また何本か飲んだ時に更新しようと思います。お付き合いいただきありがとうございました。
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