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言葉の花束ーアキの詩集No.145


1.「ホットケーキ、焼けたかな?」


ホットケーキ
焼けたかな?

竹串で
刺して

まだ
とろとろだから
蓋をする

まだかな?

蓋を取っては
確認し

その
繰り返し

ふわふわ食感を
堪能出来るのを
イメージしながら

焼けるのを
待つ

その
じれったさも
楽しいね


2.「思いやりを義務にしない」


誰かを
心配し
思いやりをかけることを

義務として
行うならば

それは
空しい
作業でしかない

自分に対して
本当に
誠実だと思って
していることなのか?

人から望まれることを
機械的に行うことに
意義はあるのか?

そんなことを
するよりも

「大丈夫だ」と
信じて見守る

それだけで
いいじゃないか

何とかなる
なるようになるものさ

だから
そんなに想いを
かけなくて良いよ


3.「雑詩(作業)」


時間がありすぎても
正直
辛くなる

ある程度
やることがないと
張り合いが持てない

やりたいこと
やらなければならないこと

色んな作業が
自分に
生きる意義や意味を
もたらせてくれる

そして
生きる時間は有限だ

だからこそ
自分が何に時間を使いたいか

よく
考えて生きていきたいし

作業を通して
生きている実感や
生きる喜びを
噛みしめていきたいんだ


4.「猫は邪魔をする生き物」


本を読んでいれば

のそりのそりと
やって来て

腕と腕の間に入り
私の膝の上に
ちょこらんと座り

読書を
邪魔する猫

あぁ
かろうじて本は読めるけれど

それにしても
腕が重い

どいて欲しい


しかし

当の猫は
喉を鳴らして
くつろいでいる

猫は
邪魔をする生き物

でも
鬱陶しさよりも

可愛さが
勝ってしまい

結局
我慢するしかない

それが
飼い主の運命だ


5.「チョコレートの幸せの魔法」


チョコレートを
食べれば

ほら
甘くとろける味わいが

幸せを
届けてくれるよ

一口

また
一口と
食べて

あれれ
もう
こんなに減ってる

幸せを
こんなに蓄えても
まだ欲しいの?

甘い幸せは
流れ星のように一瞬

だから
際限なく欲しくなる

だからね
一瞬で消える
魔法の幸せに頼るんじゃなくて

自分をちゃんと
満たしてあげて

その方法は
チョコレートは教えてくれないよ


6.「詩とは」


空は
青い

雲は
白い

土は
茶色い

光は
明るい

なんて
言っているけれど

本当に
そうかしら?

青の中の
濃淡や
鮮度の違いや

別の色だって
混ざっているかもしれない

物事の
深みを見極めていくこと

それに対して
自分はどう応えるか

そうやって
感じることの
遊びを極める

その醍醐味を
発揮する作業が

詩だと
私は思っている


7.「人は」


人は
一人では生きてはいけない

誰かの存在に
支えられて
支えていくものでもあるけれど

同時に
自分が
自分を支えるために

自分だけの時間が
必要になるときもある

孤独の時間もないと
生きていけない

むしろ
孤独が自分を
磨いてくれたりもするんだよね


8.「雑詩(お風呂上がり)」


お風呂上がりに
テレビをポチり

しまった

番組が
面白過ぎて

髪を
乾かせない

ここまで見たらを
繰り返し

その内
髪が乾いてしまいそうだよ

でも
ごわごわになるから

見たいのをこらえて
乾かすんだ

ちょっとした
苦行だよ


9.「面接を受けに行って」


最終面接を受けに
遠出した

寒さに震え
風にあおがれながら
行ったのよ

緊張したけれど
感触としては
良い感じ

前向きに
採用を検討してくれると
言ってくれて

心の中で
小さくガッツポーズ

冷たい
向かい風も
気持ち良く感じる

お昼ご飯にと
買ったサンドイッチ

早く
食べたいな


10.「親心と子供心」


それが正論で
最善策だと
分かっていても

何だか
腑に落ちず
従いたくない

親への反抗は
誰もが通る道なのだろうけど

思考停止して
従うのも情けないから

やっぱり
自分を貫きたい

良かれと
正論を押し付ける
親心と

それに反抗したくなる
子供心の
ぶつかり合い

どうせなら
思う存分やろうか

自立へと
進むために


11.「ハリセンボンの刑」


嘘ついたら
ハリセンボン飲ますと
言うけれど

身体中
針が刺さったら
こんな感じなのかな?

なんて
思いながら

体の節々の痛みに
耐える私

もう
一生嘘はつかないから

針を
抜いてくれと
お願いしても

神様は
それが嘘だと多分
見破っているから

針を
抜いてくれないんだろうね

あぁ
しんどい

ハリセンボンの刑が
永久に続きそうな感じがするよ

あとがき)
コロナにかかりました。

その苦しさを
表現したポエムです。

ゆっくり養生します。

最後までお読み下さりありがとうございます。

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