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言葉の花束ーアキの詩集No.57


1.「シュガースコール」

急に辺りが
暗くなり始めたかと思うと

ゴゴゴゴゴ
ザザザザザーッ

勢いよく
何かが轟く音

窓の外を見ると
激しい雨と風

そして
そのスコールと共に
空から鉄砲玉のように降ってくる

大きな白い塊

地面に散らばるそれらは
まるで
大粒の砂糖のようだ

世間では
ひょう
あられと言われているけれど

白く透き通るような
丸いそれらが
大きな砂糖の粒のようで

思わず
外に出て
拾って食べたくなってしまった

大荒れの天気だったから
止めたけれど

もし
口に入れて
甘かったらどうしようとか

そんなしょうもないことを
考えていた私

暫くして
雨風が止み

外に出て
例の砂糖の粒を
探したけれど

どこにも
見当たらなかった

どうやら
すうっと
雨水に溶けて
消えてしまったらしい

砂糖のように
水に溶けてなくなってしまった

ならば
やはりあれは
砂糖だったか

あぁ
溶ける前に
食べたかったなぁ

なんて
本当にしょうもないことで
惜しい気持ちを
必死にこらえていた



2.「心のベクトル」

誰から何を言われ
どんなことをされたとしても

自分の心が
何を受け取ろうとするかによって
どうにでも捉えることが出来る

ネガティブな方向に
心のベクトルが向いていたら
ネガティブなものしか受け取れない

でも
ポジティブな方向に向いていたら
違ってくるでしょう?

自分の心が
求めているものが
心に映し出される

求めているベクトルの先に
あるものは何か?
それを探り

どうして
それを求めてしまうかを
よく分析して

心のベクトルを
調整してみると

もっと生きやすく
なるかも知れないね



3.「料理も人生も本質は同じ」

高級食材をそろえて
料理すれば

当然
美味しい料理が出来るだろうけれど

手元にある食材で
美味しく料理が作れる

それが出来れば
食材が少し傷んでいたって
どうにでもなる

人生もそう

厳しい修行を自分に課して
ストイックに生きることで
自分を磨こうとするよりも

日々の生活を
いかに
地に足をつけて
しっかりと生きるか

日常の中に
どんな学びや感動を得て
成長をしていくか

それが大事



4.「イケメンパワー注入!」

誰もが認める
噂のイケメン看護師さん

あぁ
側を通ると
つい見てしまう

浅黒くて
ちょっとワイルド系に見えるけど

利用者さんに対して
とても優しくて
誠実そうに見える

そうね

見かけだけでなく
中身から
イケメンパワーが漲っている感じだわ

ちょっとちょっと
私よ
すでにいるでしょ?
慕っている人が

リハビリ課の主任
奥さんいるけど

いや
それはあかんやつでしょ?

その人は
私にとっての
アイドルだから!

それにしても
職場に
イケメンが2人

どちらもタイプが
違うけど

私のハートを
撃ち抜いてくれるわ

駄目だ
見るとつい
にやけてしまう

見た目も
中身も
イケメンなんて

気にならない
筈がない

しかも
2人

いやぁ
私の人生
華やいでますね

仕事に行くのが
楽しみで仕方ない

見つめる度
キュンキュン
たまらない

いつも頑張っている
神様からの
ご褒美かしら?

ありがたく
受け取るわ!

心の保養に
イケメンパワー
注入!



5.「命の不思議」

草、花、虫など
小さなものにも
命あり

意思を持ち
呼吸をし
動き回る

人から
小さなものまで
命は宿り

それぞれの生を営む
命の不思議

誰が何のために
命を宿らせ
生かしているのか?

造物主の思惑は
いかに?

私が思うに

多種多様の命
それぞれの生にて営まれる
全ての経験を
世界は欲しており

絶対的な正解はなく
多種多様の答えを見いだし
世界の記録に保存し

無限の答えを
延々と記録し続けるために

様々なものに
命を宿らせ
生かしているのだと思う



6.「相手を受け入れるのに大切なこと」

通信のスクーリングで
学生として参加していた
視覚障害の男性がいた

まさか
そのような人が来ると
思っていなかったから
びっくりしてしまった

どう気持ちや
視線を向けたらいいか
戸惑ってしまい

なるべく
見すぎないよう
気にしすぎないように
したのだが

目を向けない
気にしないというのも
ある意味では
偏見や差別と同じではないかと
後から気付いた

障害を持たれる方への
差別や偏見をなくすには

まず
きちんと目を向けて
関わること

そうしなければ
相手を理解することなんて
出来ない

それが出来て
初めて相手を
受け入れることが出来る

だから
目を向けることや
関わることを
躊躇ってはいけなかった

失礼なことを
聞いてしまわないか?

そんな不安に
とらわれずに

今度は
勇気を出して
声をかけたい



7.最後に

今回のポエム

いかがでしたでしょうか?


4.の詩のイケメンさん2人は

職場の看護師さんと

リハ課の科長さん(理学療法士、既婚者)です♪

イケメンは

心の保養に良いですね~(^^)


6.の詩

精神保健福祉士の通信

スクーリングに行ったときの出来事を綴りました。

相手を知るため、理解するために

関わることを恐れてはいけませんね。

目を背け

関わりを避けていては

それこそ偏見を持つのと

同じでしょうから。


最後までお読み下さり

ありがとうございます。


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