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「昌子は決勝弾の起点になったが…」 昌子源 ギャンガン戦地元紙採点

〈リーグ・アン トゥールーズ〉

・試合内容
 前節オリンピック・リヨン相手に5−1と完敗したトゥールーズは、今節はホームにEAG(ギャンガン)を迎えた。最下位に沈むギャンガンに対して、残留に弾みをつけるためにも、ぜひともホームで勝ち点3を積み上げたいトゥールーズFC。
 昌子源は4バックの一角、右センターバックで先発出場した。試合はホームのトゥールーズがポゼッションを握って優位に進める時間が前半から続いた。前半20分、昌子が先制点の起点となる。最終ラインの昌子から長いフィードがキャプテンのグラデルに通り、そのパスをペナルティエリア内で胸で落としたヤヤ・サノゴがマヌ・ガルシアからのリターンを受けて、シュートを放つ。相手キーパーは触れたものの止めきれず、ボールはゴールに吸い込まれて、トゥールーズが先制した。
 前半終了間際の44分には、VARの確認によってギャンガンのココのタックルがレッドカードの判定となり、トゥールーズは後半を数的優位の中で進めることとなった。
 70分には、シラーがドセヴィからのパスをゴールに流し込んで、追加点かと思われたが、VARでドセヴィのオフサイドの判定となり、ゴールは取り消された。
 83分、相手のパスをエリア内で昌子がインターセプトしきれずに、ピンチを招いたが、ギャンガンの10番ベネゼのシュートは枠をとらえきれず、同点弾には至らなかった。
 結局、試合はそのまま終了し、トゥールーズはニーム戦以来、7試合ぶりの勝利となった。順位は15位を保ち、残留に向けて大きな収穫となった。
 次節は、15日にアウェイで現在9位につけるニースと対戦する。
(試合記事に関しては、トゥールーズ地元紙の記事を参考にした。*リンク参照)

・地元紙採点
 地元紙La depecheの電子版では、昌子は20点中11点となっている。(最高点はゴールのサノゴで14点)
「日本人ディフェンダーはグラデルへの見事なカウンターのパスによってトゥールーズのゴールの起点となった。守備面では、ときおり落ち着きを欠いていた。まずハーフタイム直前にはマークしていたトゥラムに剥がされ、84分に中央のレボコに対してのパスをインターセプトしそこねて、ギャンガンに同点の機会を与えた。」(La depecheより引用、拙訳)

 クリーンシートを達成し、久々の勝利を飾ったことはチームと昌子にとってプラスなことだが、決定的な場面に繋がりかねないミスがいくつか見られたことで、少し厳しい採点になっているようだ。
 適切なカバーや正確なフィードなど昌子の良さが出ていた一方、周囲との連携面、とくにマンマークが重視されカバーがなかなか来ないリーグ・アンの中堅以下のチームでの難しさが出ている点なども見られた。アントラーズで培ってきたものを出しつつ、どのようにトゥールーズに適応し力を発揮していくのか、次節以降にも注目していきたい。
 


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