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デザイナー坂田の台湾出張記①

こんにちは。はじめまして。デザイナーの坂田佐武郎です。
2023年2月、はじめて海外からのロゴデザイン依頼をいただいたので、備忘録も兼ねて、出張記録をnoteにまとめたいと思います。



2022年末。Neki inc.のお問合せメールに1通のメールが届いた。
僕はしばらく気づかなかったが、デザイナーの桶川さんから、「坂田さん、何か海外からメール届いてますよ。」と言われ、最初は「どうせよくある迷惑メールだろう」と思ってメールを開くが、どうやら様子が違う。

そのメールは台湾のベビー用品を製造・販売するブランド、PatoPatoさんからのメールで、ロゴマークのデザインをお願いしたいと書かれていた。(・・・嬉しい!)

Neki inc.には偶然にも、台湾から京都に語学留学に来ている日本語が素晴らしく達者なシイナさんというアルバイト学生さんがいる。
そして、僕たちの仕事の中で、「ロゴマークを作る」というのは、結構な比重を占めている。
ましてや、坂田家は今6歳と2歳の娘たちを絶賛子育て中の身でもある。

この巡り合わせに乗らない手はないだろう。

そうして2022年末からオンラインの打ち合わせを重ね、2023年2月6日〜9日の4日間でPatoPatoさんとの打ち合わせの為に、初めての台湾へ出張することになった。

この日記は、その台湾での出張の記録。
デザイナー坂田の備忘録としての側面が強く、読みずらい部分も多々ありますが、よろしければ是非読んでください。


2/5(日)準備。

  • 終日打ち合わせ準備などでバタバタしている。

  • 念の為抗原検査を受ける。陰性。

  • 「とらや」でシイナさんおすすめの羊羹をお土産として買ったり、ヨドバシでカメラのバッテリーを追加で買ったり準備。

売り切れで買えなかったが、ゴルフボール型のお菓子があった。
ちなみにこの前日には、Nekiでデザインで関わらせていただいているサーカスコーヒーさんのコーヒー豆もお土産として購入しに。京都の地元の人からとても愛されているコーヒー豆屋さんです、と伝えると、すごく喜んでもらえた。
  • 午前中に今回の出張に合わせて作ったNeki本が自宅に届く。オンデマンドの仕上がりはオフセットには劣るが、これまでの自分達の仕事が、まとまった状態で見ることができて本当に嬉しい。

  • PatoPatoさんとの打ち合わせ準備がまだまだ漏れている感じがして、出発前にしてかなり緊張している。


2/6(月)

京都市内から関空へ(4:00〜8:30)

早朝、4時頃に起きて身支度をし家を出る。
一度事務所により、そこから阪急梅田へ。

京都の事務所から東山方面を見る。まだ暗い。眠い。荷物が重いぞ。
阪急梅田駅付近。
カメラが楽しくてついつい撮ってしまう。
200mm ズームはすごい。
  • 梅田からは高速バス。SONY RX100m7には、結局Nikonのストラップをつけることにした。とても快適。このサイズのカメラにはシンプルなもので良いのだと実感。ズーム機能が面白い。パシャパシャと撮影しながら空港へ。

関空着。 Peachで台北へ向かう。 サーファーが眩しい。

  • 関空着。晴れ。旅行っぽい人。仕事っぽい人。学生。おっちゃん。いろいろだ。やたら目つきが鋭いサンダルの一見小汚いにいちゃんがいるなと思ったら、3人組のサーファー。とても楽しそう。台湾で波乗りするんだろうな。

  • 11:00、Peachにて台北桃園空港へ向かう。

  • 移動しながら桶川さんとSlackのやりとりを続ける。いつもながら、申し訳ないくらい頑張ってくれていて、桶川さんにもこのような機会を作らなければならないと切に思う。

いざ。
空港の地面に記されたサインの類がとてもかわいい。
SONY RX100m7が面白すぎてなんでも撮影してしまう。
台湾着陸前の山並み。
  • 3hのフライトをへて台北着。暖かい。入国は思っていた程厳重ではなく時間もかからない。抗原検査キットを入国者全員に配っている。

  • 気温や湿度、空気の匂いのせいか、なんとも言えない懐かしい気分になる。子供の頃に九州の宮崎に里帰りしたときのような、なんとも言えない解放感。かなり快適。

  • 今回は入国後に空港で換金。クレジットカード決済ができないお店が多いという前情報で、とりあえず3万円を台湾ドルに。

配色がかわいい。灯台・鍵・秤と、左の図は人(男女)?だろうか?
両替をした空港の銀行窓口に貼られていた赤い封筒。

台湾1食目:フードコートでも普通に旨い。

  • 空港のフードコートでは、SUBWAYなどをスルーして、台湾料理が食べれるお店を探す。鶏肉を甘辛くしたものとご飯とスープのセットのようなものを食べるが、既に美味しい。隣の席の台湾人の人たちも、僕が日本人観光客ということには気づいているが、楽な感じだ。自分が歳をとったせいもあるかも。25歳くらいの時に上海に行った時はもっと緊張したなと思い出す。

これはディスプレイなのか、食べるのか。
空港のフードコートなのに普通に美味しい。味が濃すぎないのも嬉しい。薬膳っぽのも嬉しい。
  • 台北に到着するまでは、全く台湾の言葉を勉強していないことに焦っていたが、到着してしまえば何とかなる。というか、常にiphoneで検索しながら動けるし、Google翻訳を使えるというだけで、移動とか物を買うとか、簡単なことを人に尋ねるとかは問題なくできてしまう。もちろん語学ができればそれに越したことはないが、こうやってSNSやiphoneやGoogle翻訳を駆使して海外まで来れるのは、それはそれですごく嬉しいことだ。

  • 台湾、若者の喫煙率とタトゥー率高し。

  • 少し迷いつつ、桃園国際空港からMRTで桃園駅へ移動。そこから新幹線で台中へ移動。

移動中に見えたアウトレットモール。入ってるブランドは日本と同じような感じ。

台中駅着。 LOUISA COFFEEかわいい。

  • HSR台中駅(高鐵台中站)。LOUISA COFFEEのカップがかわいい。スタバも隣にあるが、基本的に日本で見かけるお店には入らないルールで動く。(こういうルールは、地味に重要だったと思う。)

LOUISA COFFEE。ロゴマークがかわいい。カップのサイズは日本よりも大きめな気がする。
  • 台中駅に着いたのが午後16:00くらい。ホテルから駅までは20分くらいで歩けるようだったが、時間が微妙なのと体力温存の為タクシー。恒例だが、海外出張に出る前はいつも忙しく、ぎりぎりで出発し、なんとかく怠い場合が多い。それに一人だと緊張もしていて余計に疲れる感じがする。

台湾での初タクシー。三菱。駅のタクシー乗り場はとても親切だった。
  • 今回のクライアントであるPatoPatoさんが予約してくれた1日目のホテル、台中赫糸珀HSR高鉄行旅 Hesper Hotelに16:30くらいに到着する。ホテルの周りはいい感じにゴミゴミしている。部屋は広いし快適。自分の英語は5割くらいで通じる。(汲み取ってもらっている、という感じ。)

  • 窓を開けると、台中の街並みが見える。すぐ目の前にはレンガ作りの倉庫、眼下にはバイクの修理工場?、奥には高層マンションなどがいろいろなレイヤーになって目に飛び込んでくる。


ホテルの窓を開けると、すぐ右手にレンガの倉庫。レンガの歪さが可愛い。
建物外壁のタイルが可愛い。
ホテル。とても綺麗で快適だった。

晩御飯を探しに、夜の台湾の街角へ。

  • ホテルで少しゴロゴロしたあと、カメラと財布を持って夕暮れ過ぎの街へ。19:00くらいのちょっと暗くなった位の時間帯。ジーンズにTシャツ、小さいカバンとカメラとジョギング用のキャップで街の中に出る。目指すは夜市。

  • Google mapで見た夜市方向に歩いていく。烏丸通りくらいの太さの、中央分離帯も歩道も無いような感じの道をゆく。道の両サイドには小さな飲食店が軒を連ねている。飲食店ばっかり。屋台のようなものもあり、イートインできるところもある。

すごく気になったお店。現地では気づかなかったが、こうして写真で見てみると、各商品のポップというか、小さな看板的なものの文字やイラストがかわいい。
ポップ類。自由というか、楽しんでる感じがする。フリースタイルで即興的だ。
こんな三人組に絡まれてみたい。「法国」はフランス?
ビンロウを売ってるお店。
高級車も沢山走っているが、このくらい使い込まれた車もまだまだ現役で走っている。
鳩が沢山。
  • 途中、フレスコ(京都のスーパー)くらいの規模のスーパーがあり、入ってみる。野菜は結構日本と似た印象。果物は種類が多く、魚や肉はかなり様子が違っている。特に魚。淡水魚か海水魚かわからないものが、ほとんどお頭付きの丸ごとで売られているのが印象的。

楓康超市高鉄店
魚!日本円に換算すると、案外安くはない。
おもちゃコーナーには鬼滅の刃などの日本っぽいものがたくさん並んでいる。
Bioreなど日本ブランドが日本語付きのパッケージで並んでいる。
  • ミネラルウォーター一本購入。店員さんとても親切。親切というか、すごくフラットな感じがして気楽だ。

イートインしたい。けどびびってます。

  • スーパーを出てだらだらと歩いていくが、結局目標にしていた夜市はやっていないようで、ホテルに向かって戻っていく。が、このままホテルまで戻ってしまう訳にはいかない。台湾に来たからには、なんとか台湾らしさを感じられるご飯を食べねばいけないのだ。(そういうルール。)しかし、なんとなく露店に飛び込んでイートインしにくい。簡単にいうとびびっているのである。

そもそもご飯やさんじゃない気がする。
このテラス席(?)で何かを食べたい。でもちょっと気が引ける。
壁にかかったメニューの色分けがいい感じだ。
ここは良さそう、なのだが、屋台に貼り付けられたポスターがなんとなく綺麗すぎて、
チェーン店っぽさがある。イメージしていた雰囲気と少し違うのだ。

台湾2食目:烏日士林粥品。 お粥うまし。

  • そうこうしながら、モジモジ歩いていると、なんとなく優しく対応してくれそうな、そして、新しいポスターやポップは無いものの、ちょっと小綺麗な感じのお店に遭遇した。

シンプルだけど食欲をそそる何かがある。色か。書体か。
等間隔にならんだ人工の菜葉が、バラン的役割を担っている。
丸ゴシック。
  • 直感で、ここだろう。という気になり、Google翻訳を使いつつ、迷いつつもお粥を注文する。(帰国後の今から見ると麺も食べたい。)お店が混んでいないのと、そもそもこの時期・時間帯に日本人観光客が全然いない場所だったようで、お店のお母さんも優しい。

  • 別に優しさを求めて台湾に来た訳では全くないのだ。が、ややびびりながらお店に入っていく自分としては、お店の人が優しいとそれだけで非常に嬉しいのだ。

羊肉粥を注文。
注文の粥を作ってくれる大将。箸立てには密かにマイメロちゃんが。
冷氣開放(クーラー効いてます)の文字がにくい。
結局イートインはできず、ホテルに持ち帰ったお粥。とても美味しかった。
  • 台湾初日の夕食は、なんとか現地らしいものを食べることができた。

  • 自分は基本的に物怖じするタイプなので、気を抜くと海外でも、スタバとかマクドナルドとか、日本食のレストランとかに入ってしまいそうになる。無理をするのは疲れるけれど、今回はちょっとだけ勇気を出して地元の人が食べるお店に入ることができて良かったと思う。(よく考えたら日本でも初めてのお店に一人で入るのは苦手。でも、日本でも旅行者気分でどんどん入っていくべきなんだろうな。)

  • どうでもいい事だが、ずっと違和感があったのは、現地の人が意外にダウンとかを着ている事だ。日本から来たばかりの自分は、Tシャツとペラペラのウィンドシェルで余裕だった。季節感を出す為にわざと厚着しているのだろうか?

台湾初日無事終了。 ホテルで中国華語で挨拶の練習をする。

  • ホテルに20:00くらいに戻り、翌日の打ち合わせで、せめて最初の挨拶だけは中国華語で喋りたいと思い、アルバイトのシイナさんに教えてもらった文章を練習。一度LINEで発音をチェックしてもらう。「なんとかわかりますよ」という返答に安心し、この日は21:00くらいには就寝した。

練習した挨拶はこちら
(ギリギリまで簡単にしているので、もちろん正しい発音ではない!)

ダージャーハオ
ウーシーサカタサブロウ
ヘン ガオシング ニーメン ウェイトゥオ ウォー シェーツィー ロゴ
ウォーフェイ ジンリージャーユー
チンドゥオドゥオヂージャオ

※翌日みなさんからは爆笑される事になるが、やっぱり現地の言葉を使おうとして良かったと思う。


続きます。(2023 0216)

書いてる人
坂田佐武郎|Neki inc.代表 グラフィックデザイナー


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