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「もはや美術館⁉」 京都 黄檗山萬福寺(後編)

黄檗山萬福寺、前編の続きです。

大雄寶殿より奥に進むと「法堂(はっとう)」があります。
禅寺における主要伽藍の一つであり、説法を行う場所だそうです。

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こちらの正面に見られる勾欄は「卍及び卍くずし」という文様で、この文様は開山堂の勾欄にも使われているとのこと。
こちらも独特の雰囲気がありますね。

あと、他に気になったのがこちら。

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椅子が並んでいるのですが、注目するのはこの刻まれている図柄。

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お洒落〜( ´ ▽ ` )
家紋と王冠のようなものが描かれています。
椅子にまで細かく模様が付けられているなんて、本当にこだわっているのだなぁと感心。

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法堂から大雄寶殿を見るこの眺めが気に入りました。

それから、先程からちらほら写っているのがこちら。

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境内を縦横に走っている参道なのですが、正方形の平石を菱形に敷き、両脇を石條(せきじょう)で挟んでいるこの特殊な形式は、なんと、龍の背の鱗をモチーフ化したものだそうですよ〜。
そう考えると、萬福寺は、あちこちに龍をイメージしたものが散りばめられている気がします。

その後は、回廊を巡り巡り…

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回廊を歩くの本当に楽しくて良かったです。

合山鐘(がっさんしょう)。巡っていたら、回廊の途中にありました。

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こちらは「寿蔵」

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隠元禅師のお墓で、生前に建てられたものだそうです。

最後に、こちら「開山堂」です。

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この朱色の門は「通玄門」といい、「奥深く玄妙なる真理=仏祖の位に通達する門」という意味があるそうです。う…難しい。
この門を入ると、なんとも美しい眺めが。

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地面には白砂が敷かれ、両側には白い壁が立っています。その中で、あの独特な卍の勾欄がよく映えていました。

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さらには、開山堂にまっすぐ伸びた氷裂文の石畳が。
(向こうに見えるのはさっきの玄通門です)

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この氷裂文の石畳というのは、「同じ形の石は全くない」のだそう。
そのバラバラな形のものが合わさってまっすぐな道を作り出している…
これがまたなんとも言えず美しく感じるのです。
この開山堂には、黄檗開山堂隠元禅師をお祀りしています。
隠元禅師像があるのですが、実物の毛髪・髭が植えられていたんだとか‼︎
けっこう衝撃的。

あ、絵馬は弥勒菩薩坐像なんですね。

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吊燈篭も凝ってます。

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この扉も空いてる部分がコウモリに見えて不思議。

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萬福寺は、建築様式や装飾など発見がいっぱいあり、他とはまた違った魅力のある場所でした。


ではまた。

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