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『TAMALA2010』は果たして本当に難解作品か!?……私の思うタマラのあれこれ

※この記事は過去にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開としております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-11756509197.html

『TAMALA2010 a punk cat in space』の最新作が制作中!

私の大好きな映画の一つ『TAMALA2010 a punk cat in space』に新作が作られているのですと!

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TAMALA2010 a punk cat in space
2002年公開/制作国:日本
監督:t.o.L

私、この映画が大好きなので、すごく嬉しいです。
現在Twitterアカウントにて、制作の様子を覗くことができます。

今回の新作に関する話は、アニギャラREWさんにこんな記事を書いているので、もうちょっと詳しい話はこちらをチェックしてくださいませ。

私がタマラに対する「好き」は、ちょっと特殊でして、好きなのは好きなんだけど、普通の映画とは違う感じの「好き」な気持ちを感じております。ブラックユーモア+意味深でなんとなく深そうな内容、ハイセンスなところが非常に魅力的な作品ですよね。

『TAMALA2010』が難解になってしまったその理由

ただ、この映画、ひと味違ったセンスと話運びのせいで非常に奥深い、難解作品の様に感じる人も多いのですが、多分、現段階では、そこまで深く考えすぎるにはヒントが少なすぎる状態の映画だったりします。

そもそもこの映画、『TAMALA2010 a punk cat in space』時点では未完作なんですよね。

というのも、実は『TAMALA2010 a punk cat in space』は本来三部作の一作目として作られた作品でした。しかし、あまり成功しなかったのか、長らく二作目以降が作られませんでした。今では観ることができなかった当時のタマラの公式サイトのコラムでは、その後の話の展開が紹介されていました。

2作目 
タマラがオリオン座に向かう話

3作目
TATLA(タマラの夢に出てくる3DCGで作られた等身の高いネコ型ロボット(?))視点の3DCG作品。


公式サイトのコラムではこのような構想を立てていた事が書かれていました。

そのことを考えると、1作目において、
「タマラがオリオン座に辿り着けるか」や
「タマラの夢に出てくるTATLAとは何者か」、
「TATLAの住む世界はなんなのか」
という謎は、後々に明かして行くつもりだったわけで。この映画だけ観てもわからないっていうのは当たり前のことなんですよね。

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かつて『2001年宇宙の旅』という、ナレーションを外したせいで非常に難解な作品となり、様々な解釈が論じられる映画がありましたが、今作もそれに似ていて、本来あるはずの何かがないために難解作品になってしまっているわけです。

続編を諦めて失望すら感じさせられた『Wake UP!! TAMALA』

そして、
そのタマラの続編は期待できない
と長い間思わされていました。

『TAMALA2010 a punk cat in space』以降も新たなアニメの展開はされたのですが、その後のOVAや、NHKとの企画コラボアニメーションでは、本編とはまったく関係のない方向を向いている作品となっていました。

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特に衝撃的なのはNHKとのコラボをして環境保護を訴えかける『Wake UP!! TAMALA』という作品。とんでもない電波娘なところが良かったタマラが、なぜか環境保護を訴えかける役目を担うというミスキャスト。『万引きしたの』とか平然と言ってたタマラをわざわざちょっと良い子にするという、個人的にはガッカリなキャラクター改変をしていました。

私から言わせればタマラの魅力であったハズのあの毒の部分を削ってしまうという愛のなさにはガッカリです。

当時はコンセプトアートとしてDMやらTシャツやら展示会などを展開しておりましたが、結局思う様には行かず、尻すぼみになっていき、タマラのキャラ改変までしてしまった......ように見える展開に、タマラを生み出したt.o.Lの『TAMALA2010 a punk cat in space』への愛着はその程度だったのか、と失望すら感じていました。

復活のタマラはインディーズアニメとして制作中!

そんな、タマラが沈黙を始まる『Wake up!! TAMALA』……から10年ですよ。待望の続編制作の発表です。

今回最新作を制作するということで、まだタマラへの情熱の火は消えてなかったということでしょうか。

TAMALAの公式LINEアカウントで送られるメッセージでは、今回はインディーズとして頑張り、しがらみ無くアーティスト性を発揮したい。野望は大きく、世界中の人に観てもらいたい。という制作への姿勢が語られていました。

新作の公開は2021年を目指しているとのことですが、タマラの一ファンとして、制作期間中も精一杯映画を応援していこうと思います。

ファッキンな1日が来るその日まで。
頑張れタマラ!
私たちにその冒険の続きを見せてくれ!

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