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【イベント情報】東京国際映画祭2023のアニメーション映画ラインナップ一覧!海外作品大幅強化!?

2023年9月19日、東京国際映画祭2023のアニメーション部門のラインナップが発表され、部門自体がリニューアルされることが発表されました。

今年は二つの柱で構成。

海外での話題作と国内の最新作と合わせて9作品を上映する「ビジョンの交差点」。そして海外映画祭で賞に輝いた監督の作品を3作品上映する「海外映画祭と監督」の二つです。

中でも「ビジョンの交差点」で上映される海外作品が激アツ!
多数のジャパンプレミア作品が並びます。

というわけでざっとラインナップを紹介します。



■「ビジョンの交差点」

アートカレッジ1994(艺术学院1994)

アートカレッジ1994
(原題:艺术学院1994)
製作年:2022年 / 製作国:中国
126分
監督:リウ・ジエン

https://www.annecyfestival.com/the-festival/competition/film-index:film-20231675

『Have a nice day』のリウ・ジエン監督の最新作。1994年の芸術系の学校のキャンパスを舞台に、若者たちが理想と現実を知っていきながら自分たちの未来を決めていく作品となるそう。アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティションにもノミネートを果たしていました。


深海レストラン(深海)

深海レストラン
(原題:深海)
製作年:2022年 / 製作国:中国
監督:ティエン・シャオポン

『西遊記ヒーローイズバック』のティエン監督の最新作。中国では今年の1月に上映され、興行収入9億元の大ヒット作となりました。予告編時点で眼球にあらゆる色彩を注ぎ込まれる体験がすさまじくて楽しみにしてましたが、ここにきてまさかの日本上陸です。


トニーとシェリーと魔法の光 (Tony, Shelly and the Magic Light)

トニーとシェリーと魔法の光
(英題:Tony, Shelly and the Spirit)
制作年:2023年 / 制作国:ハンガリー、チェコ、スロバキア
80分
監督:Fil­ip Pošivač

生まれながらに“発光”の体質を持つ11歳のトニーが、クリスマスを前にシェリーという少女に出会ったことをきっかけに冒険に旅立つというストップモーションアニメーション作品。本作で監督デビューとなるのが、幼い頃にイジー・トルンカ作品で育ったというフィリップ・ポジバック監督。こちらはアヌシーのコントルシャン部門にノミネートしていましたね。


ロボット・ドリームズ(Robot Dreams)

ロボット・ドリームズ
(英題:Robot Dreams)
製作年:2023年 / 製作国:スペイン、フランス
101分
監督:パブロ・ベルヘル

https://www.annecyfestival.com/the-festival/competition/film-index:film-20233323

映画『ブランカニエベス』でゴア賞の作品賞をはじめ、多くのアワードを受賞したパブロ・ベルヘル監督がアニメーション映画に初挑戦した作品。原作はサラ・ヴァロンさんによるコミック作品です。2024年の日本上映予定とのことですが先行して上陸です。こちらもアヌシーのコントルシャン部門にノミネートしていましたね。


リンダはチキンがたべたい!(Linda veut du poulet !)

リンダはチキンがたべたい!
(原題:Linda veut du poulet !)
製作年:2023年 / 製作国:フランス、イタリア
75分
監督:キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック

https://www.annecyfestival.com/the-festival/competition/film-index:film-20233104

アヌシーで審査員特別賞を受賞している『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』のセバスチャン・ローデンバック監督が、実写畑であり奥さんのキアラ監督と共に新作アニメーションを製作しました。ルックですぐにセバスチャン監督の新作だ!って分かるこの感じもすごいなぁ。そして本作が今年のアヌシーのクリスタル賞受賞作!こちらも日本公開が発表されましたが先行しての上映となります。


以上、海外作品はどれもジャパンプレミア作品!
どれも手堅く注目を集めていた映画です。

加えて日本作品の上映もあります。
こちらは説明は割愛。


かがみの弧城


BLUE GIANT


北極百貨店のコンシェルジュさん(※10/20一般公開)


駒田蒸留所へようこそ(※11/10一般公開)


■「海外映画祭と監督」

夜明け告げるルーのうた

夜明け告げるルーのうた
制作年:2017年 / 制作国:日本
112分 / サイエンスSARU制作
監督:湯浅政明

https://eiga.com/movie/86345/

フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門にて日本映画としては『平成狸合戦ぽんぽこ』以来22年ぶりに最高賞のクリスタル賞を受賞した海外評価が著しく高い映画。監督は『夜は短し歩けよ乙女』や『犬王』の湯浅政明監督です。


この世界の(さらにいくつもの)片隅に

この世界の(さらにいくつもの)片隅に
制作年:2019年 / 製作国:日本
168分 / MAPPA制作
監督・脚本:片渕須直

https://eiga.com/movie/89537/

こうの史代先生の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットとなった『この世界の片隅に』に、さらに新たなシーンを加えた映画。『この世界の片隅に』は第40回日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞でもあり、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞も受賞してます。
ただ、あえて今回は長尺版の方が上映。
ちなみに原作が大好きな私は実はこっちの長尺版が好き。


音楽

音楽
2020年公開/製作国:日本
監督:岩井澤健治 原作:大橋裕之

大橋裕之先生の「音楽と漫画」を岩井澤健治監督がアニメ映画化した作品。こちらはオタワ国際アニメーション映画祭にてグランプリ、アヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀オリジナル音楽賞を受賞した映画です。すでにサブスクの配信サービスでの見放題配信も終了しているので、ソフトを買わないと観れない現時点で貴重な映画でもあります。


以上12本が今年は東京国際映画祭で上映されるアニメーション映画です。

チケットの先行発売は9月27日開始予定(もう日付変わって27日だけどアニメはないの?)。一般発売は10月14日開始予定です。

ただでさえ毎年チケット争奪戦になっている本映画祭ですが、アニメーション映画もジャパンプレミア作品が多くて他人事じゃないかもしれないのが怖いところです。私もさすがに今年は争奪戦に参加しないといけないですね……。

※ 9月29日追記 スルタナの夢

ワールドフォーカス のバスク映画特集にて、もう一本アニメーション映画の上映があることが発表されました。その名も『スルタナの夢』です。

スルタナの夢
(El sueño de la Sultana)
制作年:2023年 / 制作国:スペイン・ドイツ
87分
監督:イザベル・エルゲラ

1905年にインドのベンガルで書かれたフェミニスト短編小説をモチーフに、女性たちのユー トピアを探してインドを旅するヒロインを描いたアニメーション……だそうです。そもそも存在を知らなかった映画なので驚きましたが、トレーラーを観た感じすごく面白そうです。

というわけで追加でもう一本加わった13本が今年は東京国際映画祭で上映されるアニメーション映画です。


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▼今年のアヌシー国際アニメーション映画祭の結果はこちら

▼去年の東京国際映画祭のラインナップはこちら


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