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【映画レビュー】カレーパンマン主役回映画!『それいけ!アンパンマンブルブルの宝探し大冒険!』の感想
※この記事は2017年にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開しております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-12024657916.html
『それいけ!アンパンマンブルブルの宝探し大冒険!』のざっくりとした感想
『それいけ!アンパンマンブルブルの宝探し大冒険!』を観てきました。
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それいけ!アンパンマンブルブルの宝探し大冒険!
制作年:2017年 / 制作国:日本
62分
監督:矢野博之
劇場版アンパンマンシリーズ第29作目。
今年はアンパンマンの原作者やなせたかし先生の絵本「やさしいライオン」の主人公“ブルブル”をモチーフにしたキャラクターがゲストキャラに登場します。
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紹介し損ねていたので、今ここで紹介しておきますが、あにぶさんにこんな記事を寄稿しました。
アンパンマン 映画に別の“あの”絵本の主人公が登場!?一体どんな内容になるんだ?
http://anibu.jp/20170630-anpanmaonother-58412.html
で、観てきた感想をざっくり一言でいえば
結構面白い!
という、大絶賛ほどではないにしても、ポジティブな印象の映画でした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
『それいけ!アンパンマンブルブルの宝探し大冒険!』のもっと踏み込んだ感想
■アンパンマン映画ではなくカレーパンマン映画!?
いつもはアンパンマンだったり、もしくはクリームパンダくんがゲストキャラクターと絡んで活躍するのがお決まりではあったのですが、今年は意外なことにカレーパンマンにフィーチャーした映画でございました!映画序盤でバラバラになったメンバーのうち、ゲストキャラのブルブルとカレーパンマンがコンビとなって物語が展開されていきます。
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ワタクシ、この映画を観るまでカレーパンマンって存在を、ゲロ吐いて戦う(※カレーです)チームの戦力要員の一人ぐらいにしか思っておらず、気にも留めておりませんでした。ですが、今回の映画のおかげで、「こんな兄貴肌のキャラクターだったんだ」とか「フツーにかっこいいじゃん!」と改めてカレーパンマンのキャラクターとしての良さを感じることができました。
泣き虫のブルブルを笑いながら泣かせっぱなしにしたり、ヘマをして落ち込むブルブルをまったく責めなかったり。万能ヒーローであるアンパンマンとはまた一味違った、憧れの対象としてのヒーローをカレ―パンマンなりの形で体現しておりました。カレーパンマン、こんなにいいキャラだったんだ!という発見のある映画でございましたヨ。
脚本はキャラ特化型の米村正二さん。流石です。ちなみにこの年のポケモン映画『劇場版ポケットモンスターキミにきめた!』も米村さんが担当してます。
カレーパンマンの魅力を知れる新体験!
■意外と新鮮?飛べないヒーロー達
また、マントをボロボロにしてアンパンマンたちを飛ばせられなくしたのも良かったです。いつものアンパンマンとは違ったアクションが楽しめるのも本作の魅力でした。
カレーパンマンが全力ダッシュをして谷を飛び越えたり、ブルブルを背負ったままロッククライミングしたり、さらにはその途中でうっかり落ちそうになったところを岩面にカレーパンチを打ち込んで落下を防いだり・・・これまでのアンパンマンではあまり見なかったようなアクションが詰め込まれており、カレーパンマンにすり替わってるだけでない新鮮味がそこにありました。
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これまでのアンパンマンでは観られないアクションが盛りだくさん!
■応援上映としてはしまじろうに完敗?
ただ本作苦言を呈したいところがあります。
それが応援上映要素。
子供には来場者特典として鳴子を配布して、冒頭には鳴子を鳴らして歌って踊れる仕組みがこの映画には用意されているのですが、これ、私が観た回ではあんまり機能していなかったです。
一応ポスターでは、映像に合わせて手拍子や一緒に歌おうと促してはいるのですが、映像中ではそういった指示はないし、いきなりその歌唱シーンから始まるので、参加しにくさの方が気になりました。中には、声を出してる子どもに『静かに』と促している親も居たぐらいでした。
▼この年に配られたやつ。私はもらえなかった。(※小学生までです)
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しかも子供たちが参加できる仕組みが用意されているのは序盤のみ。以降は完全に観ているだけの受動パートとなってしまっているので、映画終盤では飽きてしまって前の座席の方で遊んでいる子供もいたぐらいでした。度々このブログでも言ってるように子供には60分映画だとしても長いんですよ、やっぱ。
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こういったところを観ると、子供向け映画としては圧倒的に春に見た「映画しまじろう」の方が上質にも思えます。比較すると子供たちのレスポンスの度合いが全然違います。初日ということで結構な人数が観ていたアンパンマンよりも、本当に少数で観たしまじろうの方が明らかに子供たちが始めから終わりまで楽しく観れていました。冒頭で声を出して良いことを説明したり、どこで声を出すのかわかりやすく指示が入っていたり……さらには休憩時間まで用意されていたりと、アンパンマンよりも後続のシリーズではあるものの、気の利き方は圧倒的にアンパンマンより上でした。
応援上映要素が全く機能していなかった。
まとめ
●カレーパンマンの活かし方は新鮮味があって良き!
●あまりアンパンマンで観られないアクションも多くて良き!
●応援上映要素は全く活きてなくて良くなき!
そんな感じで久しぶりの劇場でのアンパンマン体験も充実して楽しめましてなによりでした。来年は映画30作目のアニバーサリー作品ということでどんな作品が登場するのか非常に楽しみです。素敵なものを期待しております。
あと、声優関連についてもちょこっと話しておきますね。
今回ゲスト声優陣はそこそこの活躍。キャイ~ンのお二人はチョイ役だったし、ブルブルの多部未華子さんは、セリフが多い割に演技のぎこちなさはあるものの、多部未華子感は消えていたので割と良かったです。
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あとホラーマン役が、亡くなられた肝付兼太さんから矢尾一樹さんにバトンタッチ。完全に肝付さんに寄せた演技だったので、別人なのは分かるものの、違和感のようなものは感じませんでした。こういうところはさすがプロですね。
あと、最後に。
「やさしいライオン」、あんまり関係なかったわ。
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