第77回毎日映画コンクール結果発表!今年も来たぞ“意外な”受賞作と“手堅い”受賞作!
毎年言っていますが、私が日本アカデミー賞よりも面白いと思っている毎日映画コンクールの今年の結果が発表されました。
毎日映画コンクールってなに?って人は以下の記事をご参照くださいませ。
かなり尖った評価で受賞作品を選出してくれる印象が強いのが、毎日映画コンクールなのですが、今年もその例に漏れず意外な選出作品が登場しました。
というわけで
第77回毎日映画コンクールの結果を例によってアニメーション部門に絞って紹介していきます。(他の部門が知りたい方、ごめんね。私アニメーション以外の部門、そんなに興味ないものでして。)
アニメーション映画賞・大藤信郎賞ノミネート2023
まずは今年のノミネート作品の紹介。
日本の長編・短編がいっしょくたに審査される賞となっているので、長編・短編の注目作が入り乱れる状態となっています。
長編作には『ONE PIECE FILM RED』『すずめの戸締まり』という大ヒット作から、海外躍進作『犬王』、さらには『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『グッバイ、ドン・グリーズ!』なども並びます。
一方短編には、『半島の鳥』『わたしのトーチカ』『駐車場でアメを食べたね』『ミニミニポッケの大きな庭で』といった国内外の映画祭でよく見かける作品から、タイトルを見てもピンと来ないわたしも未見の作品まで多々並びます。
第77回毎日映画コンクールアニメーション部門の結果!!
そんな強豪ひしめくノミネート作の中から見事、アニメーション映画賞を受賞した作品は……『高野交差点』でした。長編作の受賞がほとんどのアニメーション映画賞を、短編が受賞するのは激レアです。
本作は伊藤端希監督による自主制作映画。DoGAのCGアニメコンテストでは、初の審査員全員満点を獲得したという、驚異的な作品。昨年、インディーアニメ・インシネマのプログラムの1作品としても上映されていた作品です。
本作はYouTubeで視聴できるので、ぜひ観てください。
受賞も納得の「良い!」作品なのですよ、これが。
そして、実験的で個性的かつ芸術的なアニメーションに対して贈られる大藤信郎賞。今年はこちらに長編作である湯浅政明監督の長編『犬王』が選ばれました。
すでに昨年から世界スケールの賞レースでも活躍している長編作品ですが、日本でもしっかり受賞の結果を残しました。湯浅政明監督の大藤信郎賞の受賞は2017年度の『夜明け告げるルーのうた』ぶりとなります。
短編作品が映画賞を受賞していたり、しっかり『犬王』に日本での受賞経歴を捧げる所に、面白さや信頼性を感じられる、毎日映画コンクールでした。
文化庁メディア芸術祭がなくなる今、毎日映画コンクールには、引き続き頑張って欲しいです。応援してます。
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去年の結果はこんな感じ(↓)
『犬王』の私の感想はこちら(↓)
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