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小さい頃に自分の想像の遊園地を思い描いていた人ほど刺さる映画『みんなあつまれ!ワンダーパーク』

VODで観れるよ、『みんなあつまれ!ワンダーパーク』

アマゾンプライムビデオにて、昨年ディスクリリースで日本上陸を果たした『あつまれ!ワンダーパーク』を観ましたよ。

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みんなあつまれ!ワンダーパーク
2019年公開/製作国:アメリカ・スペイン
監督:非クレジット

これ、すごく良かったのですよ。

主人公は女の子ジューン。
ジューンは想像力豊かでして、自分で考えた想像上の遊園地を作り出すんですが、一緒にそれを作っていたお母さんが入院したことをきっかけに遊園地製作を止めてしまうのです。すっかり遊園地のことを捨ててしまったジューンだったのですが、とあるアクシデントで森の奥に入ったことをきっかけに、荒廃した遊園地に迷いこみます。ジューンはそこで、かつて自分が作り出した想像上の遊園地のキャスト達に出会う…というお話です。

この遊園地が、月並みの遊園地ではないのが、本作の魅力。
巨大なアームがキャッチボールをするアトラクションだったり、メリーゴーランドの乗り物が魚になっていて空を自由に飛んだり、やたら種類の多い猿のぬいぐるみがコンベアーで流れてきたりと、アニメならではのしっかり楽しそうなアトラクションに溢れているところがアガります。

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動物達のキャラクターデザインは平凡で惜しいなぁと思っているのですが、敵キャラクターとなるゾンビモンキーズ達だけは別。可愛怖くてなかなか良いのですよ。瞳孔ガン開きのまま大群で襲ってくる狂気ね、最高。彼らにはぜひ注目して欲しい。

子供の頃、いろんな物を想像してきた人にこそ刺さる!

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自分も小さい頃には、想像の遊園地を紙に描いたりして遊んでいたので、主人公のジューンには、共感するところがありました。

映画中盤、遊園地のキャストたちに
“なぜ自分たちのことを捨てたのか”
と責められるシーンは、ジューンが責められているのに、自分が責められているようで言葉がおもいきり刺さりました。自分も同じように捨ててきた遊園地が無数にあるんだなぁと思うと、他人事に思えなかったのですよね。

この映画って子供の頃にいろんな物を想像してきた人ほど刺さるのではないでしょうか。子供の頃にたくさんのオリジナルキャラクターを想像してきた人がいつの間にかだったり、何かをきっかけにだったりで、想像を止めてしまうことで、途絶えてしまった世界がこの世には無数にあるのです。ジューンの個人的な物語というより、結構みんなの物語だったりするんじゃないでしょうか。

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言うなれば『みんなあつまれ!ワンダーパーク』は、『インサイドヘッド』のビンボンに会いに行く映画であり、『クレヨンしんちゃん超嵐を呼ぶオラの花嫁』でマサオ君に「お前何やってるんだよ!」って怒られる大人マサオ君の気持ちを長編映画にしたみたいな映画です。(わかりにくい)

『みんなあつまれ!ワンダーパーク』に監督クレジットがない謎

ここまでは『みんなあつまれ!ワンダーパーク』の感想なんですけど、こっからは裏話。

実はこの映画、監督のクレジットがないんですが、そこにはある秘密があったようなのです。

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