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【注目】ついに下された製作中止！『ユーリ!!! on ICE劇場版』はお蔵入り企画に！

ネジムラ89 / アニメ映画ライター

長らく当初の予定から延びに延びまくっていたアニメーション映画の製作が中止となったことが発表されました。

『ユーリ!!! on ICE 劇場版 : ICE ADOLESCENCE』が製作を中止することを発表しました。

■あっという間の劇場版発表

本作はもともと2016年10月に放送された男子フィギュアスケートの世界を描いたTVアニメ『ユーリ!!! on ICE』の続編として発表された劇場版企画でした。

TVアニメは東京アニメアワードフェスティバル2017のアニメオブザイヤー・グランプリとアニメファン賞を同時受賞するほどの大ヒットでした。

初報が発表されたのは放送終了から約5ヶ月後のイベント。
完全新作の劇場アニメの制作が明らかになります。

そして翌年・2018年には正式タイトル『ユーリ!!! on ICE 劇場版 : ICE ADOLESCENCE』とティザービジュアル、そして2019年の公開が発表されました。

ここまでは順調。

■公開延期を発表するコロナ禍

しかし肝心の公開予定だった2019年まで続報はなし。
そして2019年の公開がないのがもはや想像できる秋に、“当初の計画より大幅な作品内容のスケールアップを図るため”正式に公開の延期を発表します。

https://yurionice.com/news/detail.php?id=1076218

そしてそこから1年後の2020年、“作品内容の更なる充実を目指して”制作はしているけどまだ延びいてるよ、ということを発表しています。

これらの発表では言及されていないのですが、当時は新型コロナウイルスの流行真っ只中。登場キャラクターや舞台としてロシアが重要な鍵となる映画でなることが想像できる中、渡航の難しさなどが取材や制作に影響を与えているのかな？なんて思っていました。

からの続報が途絶えたまま2022年。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まります。
ロシアとの関係性が複雑化する上に、ドーピング問題なども拍車をかけてロシア自体が国際大会に不参加扱いになっていき……あまりの状況の変化に『ユーリ!!! on ICE』が大丈夫か……？といった流れからの今回の発表です。

■MAPPA制作である点にも注目

そして本作の制作を務めていたのがMAPPAであることもポイント。

『呪術廻戦』や『チェンソーマン』など作品を抱えすぎだろ、と度々言及されている上に、最近では海外から低賃金労働という点で強く問題視されているアニメーション制作会社ですよ。

そんな“MAPPAが制作中止を発表した”ことにも意味が乗ってきて、潔く企画を手放してスタッフを解放することを評価する意見もあれば、企画が飽和しすぎてその限界がこの結果を招いたという見方もあります。
結局は外からの想像でしかないんですけどね。

なににしてもファンがいたずらにいつ来るかわからない新作を待たされることのないよう、はっきりと中止を明言してくれたのは良かったですよ。

明言しないといけないぐらい『ユーリ!!! on ICE』が人気の高い作品ってのはあるでしょうけど、ファンにとっては「言ってくれる」のが一番だと私は思いますよ。


企画は終了してしまったけど、この制作期間の努力が別の形で何か報われることを祈っています。制作陣の皆様、お疲れ様でした。

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▼MAPPAは『劇場版チェンソーマン』が控えています。

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