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【映画レビュー】アードマンどうした!可愛すぎる『ことりのロビン』の感想。

映画…..ではないのですが、アードマンスタジオの新作ということで、ピックアップ。

Netflixクリスマス中編『ことりのロビン』を観ました

Netflixにて2021年11月24日配信開始の『ことりのロビン』を早速観ましたよ。

ことりのロビン(原題:Robin Robin)
製作年:2021年 / 製作国:イギリス
アードマンスタジオ製作 / 32分
監督:ダン・オジャリ、マイキー・プリーズ

『ウォレスとグルミット』『ひつじのショーン』でおなじみのアードマンスタジオの最新作『Robin Robin』。ネズミの家族に育てられた小鳥の物語を描いたホリデーシーズン向けの中編です。

本作を観てみた感想をざっくり一言で言うと

可愛すぎる!

前述のアードマン作品の最新作な柄、それらの作品にあったはずの毒っ気が嘘のような抜けた純真作品っぷり。こんな“可愛い”で絞め殺してくるような作品作れたんですね(失礼)。ちょっと衝撃でした。

もう少し詳しい感想を書いていきます。

アードマンという毒有りストップモーションアニメーション

本作を制作したアードマンスタジオといえば、これまで大人も楽しめる尖ったギャグが盛りだくさんのアニメーションスタジオという印象が強くありました。

『ウォレスとグルミット』『ひつじのショーン』『アーリーマン』となかなか攻めたギャグが詰まっていて、油断ができないストップモーションアニメーションの老舗だったわけですが、今作の仕上がりにびっくり!
まったくその尖がりがない!

ブラックさが特徴だと思っていたアードマン色をここまで隠せるのかという衝撃体験。笑いを誘う瞬間をもちろんあるんだけど、ことごとく健全で、恐らくEテレもニッコリ。個人的には物足りなさも感じるのですが、これまでにないアードマンの“色”を知れたという意味では貴重な体験でした

製作陣は何者なのか?

この稀有な色のアードマン作品を作ったのは何者なのか?と監督をちょっと調べてみましたが、ダン・オジャリ監督は『SLOW DEREK』というストップモーションアニメーション作品で注目を浴びた監督。

同じく監督に名を連ねるのが、『The Eagleman Stag』のマイキー・プリーズ氏。

いずれもイギリスのストップモーションアニメーション作家であり、10年代初頭にアニメーション賞を受賞して結果を残してきた作家です。サム監督トレヴァー監督などアードマンスタジオ育ちの面々が自立していく中、アードマンスタジオは期待の新人を取り入れようとしている動きが、この『小鳥のロビン』からは感じられます。

むしろ、新たなアードマンスタジオが始まっているということは、意外と好意的に受け取ってよい気はします。

アードマンも毒を失ったわけではなくて、そのお枠は、12月3日配信の『ひつじのショーンクリスマスの冒険』がその役目を担っている感じですかね。 1年に二本もアードマンのクリスマス中編作らなくてもいいだろ、って感じはするけど、もしかしてどっちかは昨年出すつもりだったりするのかな。

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