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【映画レビュー】超ひも理論で開幕する異質アニメ映画『Elulu』の感想!

新千歳空港国際アニメーション映画祭長編コンペティションノミネート作品ということで現地で鑑賞してきた作品。

チリのアニメ映画『Elulu』のざっくりとした感想

チリ発のアニメーション映画『Elulu』を観てきました。

Elulu
制作年:2020年 / 制作国:チリ
60分
監督:Gabriel Verdugo Soto

https://airport-anifes.jp/feature_item/elulu/

母親を失ったある青年が、子供時代の家に戻ったことをきっかけに、不思議な芋虫の力によって思わぬ遭遇をする3DCGアニメーション映画。8年の歳月の末、完成させたという力作です。

実はアヌシー国際アニメーション映画祭のコントルシャン部門にもノミネートされていたということで、そちらのオンライン会場でも視聴していた一本。今回が2回目の鑑賞となりましたが、ちゃんと日本語字幕付きで観たのは今回が初めて。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……

ちょっと気持ち悪い……

というなんだか申し訳ない感じの気持ちが漏れる作品。

あまり他で見ない質感のCGで、台詞やBGMもほぼなしでストーリーも静かに進んでいき、そして妙なキャラクターデザインも相まっての唯一無二の仕上がりになっていて、一目置く作品なのは間違いないのですが、そのテンションも相まって、ちょくちょくビジュアルが気持ち悪く感じるシーンが多数

登場人物もひいてるけど私もドン引き。

映画の冒頭で“超ひも理論とは”みたいな解説から始まるので、難しい映画なのか…..と思わせてからの、謎の生物・謎の現象、そしてトドメの奇妙な映像が組み合わさって、結構生理的な嫌悪感みたいなものに引っかかる体験になりました。本作はガブリエル監督が単身で制作された作品ということで、もっと客観的な視点があったら、そういうシーンの演出も抑えられたりしたのでしょうかね。

ストーリーも、亡き母と思わぬ形で再会するという体験は感動的に映るんですが、アニメーションの質感などがノイズとなって、素直な気持ちで見られなかったのが残念でした。

日本での一般公開とか難しいタイプの映画だと思うので、珍しい作品を劇場で観ることができたのは嬉しいながら、もう一度観たいといったタイプの映画ではないのが惜しい映画でした。無念。

以下、もう少し詳しい感想や監督のトーク企画で話されてた話を紹介。

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