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【映画レビュー】アフガニスタンの片隅に!大傑作『マード私の太陽』の感想!

祝!東京アニメアワードフェスティバルの長編コンペティショングランプリ。『マード私の太陽』を観てきましたよ。

『マード私の太陽』のざっくりとした感想

アニメーション映画『マード私の太陽』をTAAF2022の上映で観てきました。

マード私の太陽
制作年:2021年 / 制作国:チェコ・フランス・スロバキア
監督:ミハエラ・パヴラートヴァー

チェコ出身の女性・ヘラが、アフガニスタンの男性・ナジルに恋をしたことをきっかけに、アフガニスタンの慣れない文化、そして家族達に触れることになる物語。実際にアフガニスタン出身の男性と結婚したチェコのジャーナリスト・ペトラ・プロハシュコバさんの著書「Frišta」がベースになっています。

アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペや、先日発表されたアニー賞など多数のアニメーション部門で名前が挙がっている作品の一つです。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……

ど傑作!

簡潔に言ってしまえば、チェコ人がアフガニスタン人のとこに嫁いだら…….という話なんだけど、こんな感じになっちゃうんだという面白さでグイグイ引き込まれる作品。あらすじだけ追うと、苦労話になるのかと思いきや、主人公のヘラさんが全然馴染めてるのが面白い!

しかも、ナジルは大家族であり、その家族の中でもいろんな問題が起きたりとヘラの目を通してアフガニスタンの人々がどんな生活を送ることになっているのか、世代・性別・思想など様々な視点を知れる、実は“群像劇”でもあるのがこの映画の見所となっています。

アニメーションの画的な新鮮さはそれほどなかったものの、その赤裸々な物語がしっかりそれを補填するパワーを持っており、東京アニメアワード2022のグランプリを受賞するのも納得でした。

以下、ざっくりとした感想ではなく、より詳しい感想を書いていきます。

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