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【映画レビュー】ただTVスペシャルを流すだけ!『パウ・パトロール大空のミッション・パウ』の感想
「パウ・パトロール」のブランドの勢いを思い知る体験でした。
『パウ・パトロール大空のミッション・パウ』のざっくりとした感想
『パウ・パトロール大空のミッション・パウ ロイヤルストーンをとりもどせ!』を観てきました。
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パウ・パトロール 大空のミッション・パウ ロイヤルストーンをとりもどせ!
制作年:2020年 / 制作国:アメリカ
監督:チャールズ・E・バスティアン
昨年はしっかり劇場版として制作された『パウ・パトロール ザ・ムービー』とは一転して、今回劇場公開されるエピソードはもともと『Paw Patrol: Jet to the Rescue』というタイトルの2020年のTV映画……つまりスペシャル特番を。オーストラリアで劇場公開される例もあったようですが、基本的にはTV放送された作品でした。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……
凡作。
TVスペシャルを劇場公開しただけなので、昨年の『ザ・ムービー』からの見劣りが著しく大きい。映像も話の内容もスケールダウンしてしまって、残念でした。
ざっくりではなく、もっと詳しい感想を書いていきます。
まさかの女の子メンバーにスポットを当てた回!
今回の『パウ・パトロール大空のミッション・パウ ロイヤルストーンをとりもどせ!』は、パウ・パトロールの面々が、ロイヤル王国にやってきて、宝石泥棒騒ぎに巻き込まれるという話。
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いつもとは違って、今回は全員が車ではなく飛行機に乗って登場。
さらにはいつも飛行マシン担当の女の子、メンバーのスカイが主役となっています。
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他にも悪女犬のスウィーティーが登場して、女性キャラ大活躍回となっていました。
パウ・パトロールはどちらかといえば、男の子向けコンテンツだと思っていたので、今回のようなエピソードを劇場公開に持ってくるのがすごい!、とも思ったのですが、実は私が観に行ったスクリーンでも、割合としては少数派ながら、ちゃんと女の子の観客も居ましたしね。
女性キャラクター(犬だけど)にスポットが当たった一風変わった回。
TVスペシャルの域を出ない“非劇場版”
新キャラクターが登場するなど見所はあれど、前述の通り、ビジュアルやストーリーの濃さは、良くも悪くもTVスペシャル基準。正直、残念でした。
2020年に公開された『パウ・パトロール カーレース大作戦 GO! GO!』もTVスペシャル版の劇場上映ということで、同様のテンションではあったのですが、実は、あの作品では日本独自にパウパトダンスのパートが用意されていました。
映画 #パウ・パトロール の上映が今日でちょうど1か月!
— 龍井一磨(りゅうせい かずま) (@kazuma_ryusei) December 13, 2020
国内映画ランキングに2週連続で10位にはいったり、テレビ番組で紹介されたり、皆さんが観てくれてるって事だよね✨#パウパトロール のチェイス、マーシャル、スカイ、りゅうせいお兄さんの4人でのパウパトダンスが観れるのは映画館だけ👀✨ pic.twitter.com/WKEjpDfa4e
今回も独自コンテンツを期待していたのですが、今回は一切なし。
あ、これで終わりなんだって感じで本編だけ流してあっさり終わってました。
「2020年はシリーズ初の映画だったから頑張ったのだけど、今はある程度人気も安定しだしたしいいか。」ぐらいの考えに思えてしまったのは、ちょっと嫌でした。どうなんでしょうね。
TVスペシャル本編を流すだけで、ちょっとズルく見えてしまいました。
「パウ・パトロール」人気おそるべし!
ただ、この映画を観た後にスクリーンを退場する時の体験が良かった。
退場時に前を歩いていったキッズが、連れてきてもらっていた親に感想を聞かれて嬉しそうに「サイコー」って言ってたんですよね。散々noteで腐していますが、結局は私はメインのターゲット層ではないわけで。
君が「サイコー」ならOKですよ。
その子だけでなく、実際私が行った回は、夏休みシーズンとはいえ、平日の真昼間だったのですが、そこそこのサイズのスクリーンで後衛座席が埋まるほどの人気。週末動員数ランキングにランクインするほどだったので、人気のハンパなさを思い知る体験でした。
パウ・パトロール、おそるべし。
この人気、まだまだ衰えてません。
子供達はちゃんと喜んでいました。
まとめ
●女性キャラメイン回を劇場公開するのは面白い試み。
●TVスペシャルをそのまま映画館で流すのはずるい。
●でも子供達は楽しんでたし、まぁいいか。
というわけで、今年の『パウパトロール』は、工夫が少なくて残念。
しまじろうやプリキュア、トーマスがいろんな工夫をしているのを観ているので、今回のように人気にかまけて、本編をただ流すだけの本編を観てしまうと、やや今後が心配になります。
とはいえ、まだまだ人気は続いているようなので、問題はガクンと落ち目のタイミングが来た時でしょうか。2023年はちゃんと劇場版の『2』も控えていることですし、勝負はまだもうちょっと先ですかね。
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