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【映画レビュー】ホラーアニメ映画界に新たな傑作がまた一つ誕生!?『アラーニェの虫籠』の感想

※この記事は過去にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開としております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-12403850031.html

あの『ニャッキ!』ですら抵抗感がある私がポスターを観て、この映画は耐えられるのかと不安になった一本です。

本格ホラー『アラーニェの虫籠』のざっくりとした感想

『アラーニェの虫籠』を観てきましたよ。

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アラーニェの虫籠
制作年:2018年/ 制作国:日本
監督・脚本・原作:坂本サク


“たった一人で制作する劇場アニメ”という触れ込みで堂々登場の長編ホラー作品。 『イノセンス』などに携わったアニメーション作家の坂本サクさんが、監督・原作・脚本・アニメーション・音楽などを一手に担うという体制からも異様さが感じられる一作。声優陣には花澤香菜さんなども名を連ねており、変わり種として気になる映画でした。

本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと

かなり面白かった!!!

という思わぬ掘り出し物の一作でした。

もうちょっと詳しい感想を書いていきます。

サービス満点の多層的ホラームービー!


いやはや・・・傑作!

虫嫌いなので、そういうホラー描写多めだったら嫌だなぁと思っていたのですが、そんなに多くなくて一安心(さすがにゼロではない)。むしろ虫グロだけでなくそこまでやってくれちゃうの!?、という多様なホラー演出と、多層的な世界観が見応えあってサービス満点。霊的な何かかと思えばサスペンス的だったり、実はSF的な映画にもなっていたりと、その振れ幅の大きさに驚愕です。

それでいて随所の謎にちょいちょい答え合わせが成されることもあって絶妙に考察のしがいがあるところも楽しい。

そしてなんといっても最後の締め方の最悪っぷりの最高さですよ。
いろんなベクトルで抜け目ないのでホント参りました。
もっとインディーズムービー的な仕上がりの映画だと思っていたのですが、全然そんなことなかったです。十分見応えのあるエンターテイメントムービーでした。

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主人公を守るイイ男達も多数登場するのですが・・・その扱いにまたビビります。

アドベンチャー要素もあり?ゲーム化希望!

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画像引用:https://amzn.to/3kmXzrW

蛾が印象的なモチーフになっていたり、探索パートがあったりと、ゲームの「零 紅い蝶」を思わせる瞬間が多々(私が遊んだのはリメイクの方だけど)あったのも印象深いです。

特に映写機が出てくるとことか、零感めっちゃ高まりました。もしかして坂本サクさんって「零」遊んだことがあるんですかね?中盤以降は、ここ本当にマンションなのかよってぐらいの壮大な舞台になっていて、そのトンデモ感も含めて最高ですよね。

本作、ゲームリメイク全然いけると思うので、ぜひ、「零」のスタッフに制作して欲しいです。



ホラーであることに加え、(分かってはいたものの)虫描写はやっぱり気持ち悪いことこの上ないので、万人に勧めがたい映画ではあるのですが見逃すのは本当に惜しい傑作。

ホラーアニメション映画界に新たな大傑作が生まれたと思っております。
『アラーニェの虫籠』、素晴らしかったです。
この年、一番の掘り出し物だったかもしれません。

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画像引用:https://amzn.to/3hFVsO3

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