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【映画レビュー】もっと頑張れ!『DC がんばれ!スーパーペット』の感想

『トムとジェリー』『スペースプレイヤーズ』と続いたので、久しぶりの実写なしのワーナーアニメーショングループ(WAG)産のアニメ映画です。

『DC がんばれ!スーパーペット』のざっくりとした感想

DC がんばれ!スーパーペット
制作年:2022年 / 制作国:アメリカ
105分
ジャレッド・スターン

https://eiga.com/movie/94458/

WAGの新作はDCシリーズのスーパーパワーを持ったペットたちを描いた「Legion of Super-Pets」をベースに長編アニメーション化。監督は『LEGOバットマン』の脚本や、『スモールフット』『コウノトリ大作戦』の製作総指揮に名を連ねたジャレッド・スターンさんということで、経歴は申し分なしです。

本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと……

優良作。

ちゃんとよくできた映画。

ただ、これまでの経歴的に割とジャレッド監督にガツンと来るような傑作を期待していただけに、そのハードルを越えて来るほどにはハマらず。意外と監督向きではないのでしょうか。

とはいえ、犬好きとしてはあの健気さにホロリとさせられるし、しっかりディテールはリッチな犬映画でしたよ。


ざっくりではなく、ネタバレありでもっと踏み込んだ感想を書いていきます。


WAG的『ペット』!正統派なコメディ作品

ペット物の作品といえば、直近で思い出すのがイルミネーションの『ペット』シリーズ。

動物たちは会話できるけど、人間とは会話できない仕組みや、動物たちが人間たちに尽くそうとする姿を描いている点が似ているので、どうしても比べてしまうのですが、実は『ペット』ものとしては設定的に『がんばれ!スーパーペット』の方が不利。なんたって普通のペットではないから。

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

犬の散歩を空を飛びながら繰り広げたり、人間と同じようにトイレを使ったりといったギャグは面白いのだけど、スーパーパワーを持っているせいで、普通の犬のドラマとしては見れないのは意外と惜しくもありました。

しかも、スーパーパワーの話で、持たざる者がパワーを持って、今まで持っていた者がパワーを失うと言う展開に、「面白くなってきた!」と思いきや、意外とそこは主人公のクリプトとはぐれ者動物たちを同行させる装置にしかなっておらず、“スーパーペット”の強みである要素が活かしきれてないのは残念でした。

結局は
“ワーナーアニメーショングループが『ペット』作ってみました。”
ぐらいの印象に落ち着いてしまったのはもったいなかったです。

良くも悪くもワーナーアニメーショングループ版『ペット』!


キャラクターのギミックも食傷気味?

動物たちのスーパーパワーに関しても、やや気になる部分が。

昨今のMCU作品の台頭もあってか、どうしてもスーパーパワー描写に既視感が拭えないのが残念。クリプトこそ派手なアクションを見せてくれるのですが、サイズが変わるブタのPBや、電撃を手から放つリスのチップの能力などは、見ていて驚きや面白さみたいなものを感じられなかったのは、ある意味発見。

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

不死犬のエースに関しては、マジで身体が丈夫というだけなので、画的にすっごく地味。せめて見せ方をどうにかできなかったのでしょうか。

唯一観ていて楽しかったのは、ブキブキの実の能力者のような全身火器な猫のウィスカーズ。尻尾がミサイルランチャーになっていたり、毛玉が手榴弾になっていたり、猫らしさと能力が合っていて観ていて楽しかったです。

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

あとは、モブのモルモットたちの能力のむちゃくちゃぶりとかの方が観ていて楽しく、メインキャラクターの方の能力にワクワクさせられたかったです。

ビジュアル的には、しっかりリッチだし、派手なシーンはしっかり映画らしく見応えがあるので、もっと能力が気持ちよかったら、本作への愛も増した気はします。

スーパーパワー描写にもっとワクワクしたかった!


まとめ

●『ペット』映画としてそこそこ楽しい。
●スーパーパワーの活かし方はやや難あり。
●ビジュアル的にはしっかりリッチで見応えあり

そんなわけで、割と文句ばかり言ってる感じになってしまいました。
とはいえ、“ダメ”な映画ではなくちゃんと楽しい映画にはなっていたので、むしろ惜しい映画というのが正解なのかもしれません。

ワーナーアニメーショングループらしい顔芸とか楽しかったけど、バットマンとかめっちゃスベっていたので、辛かったですね。

最後のオマケも含めて、なんだか『ブラックアダム』の前菜みたいになってしまったのは、ちょっと悲しいです。


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