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16回目の誕生日

昨日は長男の誕生日でした。
前日から不穏な親子関係(学校の課題をだせ〜〜〜〜という私の苦言を無視している)だったので、ケーキを買う気にもなれず…

いやわかるんですよ、誕生日くらいは、そこは一時休戦しなよっていうのは。
でもね、そもそもなんですが、長男はケーキを買ってもアイスを買っても、「今気分じゃない」といっていっつも冷蔵庫に余らせて、結局賞味期限やら、次男に食べられそうになって、慌てて食べるんです。
そもそもそんな好きじゃないんじゃない?というのもよぎって買っていなかった。

で、夜になって、夕飯くらいはちょっと豪華に、と思い、唐揚げやらお刺身やらを用意したにもかかわらず、

「唐揚げよりね、ピザが良かった」と始まり、
「ケーキあったほうが嬉しかったけどね」と‥

何もかもスカぶりだったので、「じゃぁご飯食べたらアイス買いに行こうよ」っていうと意外にも、夕食後すぐ、「いつ行く?」と乗り気。
(まだ洗い物してた段階だったので、よくそんなにお腹に入るよな〜と感心しました)

20時を過ぎていましたが、蒸し暑い中、気になってたアイスの自動販売機へ。
3つ630円という強気なアイスを購入し、食べながら帰りました。

行く途中は、無言。
高校生男子が、親子でワイワイ話すことなんてないだろうと、距離を保ちながら歩いていましたが、信号待ちの時、

「1日5000歩歩かないと、寿命縮むよ」と話かけると、
「エリザベス・サリヴァンは、何もせずに長生きしてる。」と。

誰だそれ!?

「しかも、ドクターペッパーを飲んでるし、タバコも吸ってる」
「だから、歩かなくても平気ってこと?」
と聞くと
「いや、そういう一例があるってこと」
「ドクターペッパーかぁ…それはその人が特異体質だったんじゃないかな」
と返せば
「エリザベス・サリヴァンに、ドクターペッパーをやめろと言った医者はみんな死んでる」

だって。

帰り道はアイスを頬張りながらだったので無言。
でも一口食べた後の
「おいしいね」という一言は
とても優しかった。

本人は意識していないかもしれないけれど、
いや絶対してないと思うけど、
買ってもらった感謝みたいな?
ありがとうの代わりに伝えておこうか、みたいな
そんな一応の儀礼(という名の成長)を感じました。

私は、こういう長男との会話が好きだ。
良い誕生日の夜でした。

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