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真似っ子

君はヘビースモーカーだ。煙草を吸いながら音楽に酔っている姿が大好きだった。私は元々煙草を吸う男が大嫌い、元彼もヘビースモーカーでモラハラ男だったのであまり良いイメージがなかった。でも君が煙草を吸う姿は大好きだ。
君から香るスモーキーな香りも大好きだ。
煙みたいに消えてしまった君は、にしなのヘビースモークの歌詞にあるように掴もうとしたら消えちゃうくらいの煙みたいな女に依存するんだろうか。君は辞める理由がないから辞めないだけでいつでも辞めれるって言ってたね、本当は私は君が煙草を辞める理由になりたかったんだ。なのに君は私が煙草を初めて吸う理由になってしまった。大事な寿命が縮まったじゃないか、どうしてくれるのよ。
初めて吸う煙草は仲良しの女友達が吸っていてずっと憧れていたメビウスのオプションにした。もっと早く吸っていたら君を感じて嬉しくなっただろうか。今は会えないことを実感して、君を思い出して悲しくなるだけだった、何が良くてこんなものを吸っているのか教えてくれよ。
煙を吐いてかっこいい音楽を聴いてゆらゆら揺れてる君が頭から離れないんだ、煙みたいに消えるならきちんと匂いも消してからにして欲しかった。

君には独特の魅力がある、よく分からないけど他の人とは違う魅力。好きになるのに時間はかからなかった、掴もうとしたら消えちゃうような人だからかな。
本当に好きだったんだよ、君が来る時のために私はお花をいつも綺麗に飾ってたでしょ、私は煙草を見てこれからも君を思い出すけど君は綺麗なお花を見ても私を思い出してくれないのかな。

これは短い短い私の大恋愛。

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