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#02 よく知らないスクールアイドル Liella!のライブに行ってみた。 ②

↑の続きです。

ライブ当日

開演30分前に会場前に到着する。

あたりには装備と作戦の最終チェックをしている歴戦の勇者たち。
光る棒を手に斬れ味.振り味の確認をしているのだろう剣士。
同じ柄の缶バッジがいくつも配された盾のような鞄を持つ重装歩兵。

「すっげー。愛だなあ…」
「わいも記念に光る棒と缶バッジが欲しいなあ。」
そんなことを思いながらグッズコーナーへ向かう。

↑開演30分前の惨状

え?売り切れ??売り切れるもんなんだ…
光る棒と缶バッジを買えず、入場ゲートへ。
なんか急に心細くなってきた…。
さながら単騎で乗り込むクッパ城。手持ちポケモン瀕死で挑む四天王。
そんな心細さである。

そして会場へ。

会場へ続く扉を抜ける。
会場全体が光る棒で彩られている。
正直、神戸ルミナリエより、なばなの里イルミネーションより感激した。
これはカップル向けのイルミネーションイベントとして、ライブの集客がされる。そんな日も近いだろう。
なんせほんとに光の海!!
(cf.ラブライブ!サンシャイン‼︎ 2期12話)

そんな感激を覚えながら、指定された席へ着く。
スタンドCブロック、ステージ正面。全体がよく見渡せる良席である。
席につき、あたりを見渡す。
カラフルな推しTシャツに身を包み、何本もの光る棒を装備している戦士たち。
に挟まれている黒装束の光らない男。ねぐせ。
さながら上級冒険者パーティに村人Aが紛れ込んだようである。

自意識過剰気味にあたりを気にしていたが、少し落ち着くことにする。
誰もおめえなんか見てねえよ。みんなLiella!さんを見にきてんだよ。
失礼しました。
うんそうね。たのしもう。

歌はほとんど知らないが、どうにかなるだろう。

ついに開演

「さあ戦うんだ今。」
戦士たちを鼓舞する軍歌からライブは始まる。

「めっちゃいいじゃん!」
村人Aは2曲でLiella!のセカイにwelcome toしてしまった。

と思っていた矢先、
マルガレーテちゃんが村人Aの心を鷲掴み。
「え。この子めっちゃいいじゃん!!」

その後も知らない曲が次々に披露されていく。
それに合わせてヲタクたちは、光る棒の色を瞬時に切り替える。

ステージはもちろん、客席を見ていても楽しい。
終始、会場全体でライブが作り上げられている。そんな空間だった。
ねぐせはそう感じた。
流れるようにライブは終わり、演者たちはステージからはけていく。

「楽しいライブだった。」
帰ったら、ラブライブ!スーパースター‼︎観よ。曲も聴こ。
そんな風に思わせてくれるライブだった。

ライブを終えて

声出し禁止ライブ参戦のきっかけである“コミュニケーション”について考えてみる。
コーレスでつい声が漏れてしまって辺りを気にしているヲタク。
あきらかに1人違うタイミングで手を挙げてしまったねぐせ。
思い思いに同じ空間で同じステージを見て過ごすその時間は、あちこちでコミュニケーションが溢れていた。
もしかしたらそれらは声出し禁止前からあったのかもしれないし、なかったかもしれない。

しかし、それらの多くは、声によってかき消されていたようにも思う。
些細で見逃してしまうそれら。

声出し禁止だからこそ見えてきたそれら。
カウンセリングで言語が封じられた時にポッと芽を出すそれら。
ライブでのそれらとは。

例えばひとつ。
各々の光の色、光の数、振り方、光がなくとも手を上げたり拍手でステージに立っている演者を応援している。
そしてその応援は演者に伝わっている(ように感じた)。
つまり意思の疎通、コミュニケーションが成立していた。

ねぐせは声出し禁止ライブ参戦前まで、
「演者のいるステージと、光る棒を振る客席とは別世界である。」
本気でそう思っていた。声だけがそれぞれの世界を繋ぐ唯一無二の手段だと。

しかし、今回のライブ参戦で考えが少し変わったように思う。
「あなたを応援しています」「私はそばにいます」
それを伝えるだけで人は救われる、心強く感じることがあるのかもしれない。

そんなことを感じさせられた声出し禁止ライブだった。
興味本位での参戦だったが、大切なことに気付かされたように思う。


彼女たちのライブからたくさんのメッセージを受け取ったねぐせ。
初チャレンジにもかかわらず、幸先がいい。
本当に楽しくて、有意義な時間だった。

「to be continued」
これも彼女たちが歌に乗せたメッセージだろう。

“普段やらないことをやる”と、なにか新しい気づきがあるのかもしれない。

ねぐせもto be continuedって感じ。まだまだ始まったばっかりだね。
対戦ありがとうございました。

次回の約束「2023/2/26までに次の記事を投稿する。」




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