読了:『食べることと出すこと』 頭木弘樹
早いもので9月ももう半分終わり。
寝て起きてたまに仕事しての繰り返しですが、何か進めてるのでしょうか。
と、そんな割とどうでもいいようなことを最近は悶々と考えております。
そんな時間も嫌いではないのですが。
さて、今回もシリーズ ケアをひらくです。
表紙の絵が印象的なので一度見たら頭から離れず、こちらも図書館で借りました。
『食べることと出すこと』 頭木弘樹
いたって健康体な私は、特に意識もせずいろんなものを食べています。
でも、当たり前ですが
「食べたものが自分の体になっている」
んですよね。
口から入った食べ物は、食道を通り、胃で消化され、腸で栄養や水分が吸収され、いらないものが出てくる、という一連の流れが形成されています。
それってシンプルだけどとんでもなく凄いことだと思います。
この本の著者である頭木弘樹(かしらぎ ひろき)さんは、大学生の時に難病として指定されている「潰瘍性大腸炎」を発症。
この病気は安倍前首相も患ったので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
頭木さんは、ある時、普通の下痢かと思いきや、どんどんひどくなり血が混じるようになった。
しばらく隠していたが、急遽入院することになり「潰瘍性大腸炎」と判明。
絶食を迫られ点滴で栄養を入れるが、強い飢餓感と闘うことに、、。
少しずつ食べれるようになってからも、食べられないものが多すぎて友人とのご飯も気軽に行けない。
日常のコミュニケーションも食をなくしては成り立たないということを身をもって感じるようになる。
この本は、いわゆる闘病記のようなものなんですが、頭木さんのユーモラスに溢れた書き方が面白可笑しくて、あっという間に読んでしまいました。
(本人にとっては大変に深刻で壮絶な過去だったとは思うのですが)
どの病気でもそうですが、闘病の大変さは患った人にしかわからないけど、闘病者の目線で世の中を知ると、普段の生活の見方が少しでも変わった気がします。
(あれ?前回もこんなこと書いた気が)
終盤に書かれていた、食コミュニケーションについて。今まで相手や雰囲気に気遣って食べない人が圧倒的に多かった気がして、遠慮せず食べなって言ってしまっていました。
もちろんそのケースもあると思うけど、遠慮や好き嫌いだけじゃなくて、病気のために食べれない人がいることも頭に入れておきたいと思いました。
さて、こんなもんで今回の読書感想は終わりにします。
私も最近自分の爆食度合いが正常じゃないと思い始め、自分の食事の記録を取り始めました。
健康を害してからは遅いので、今のうちに超健康体になれる習慣をつけたいです。
食べ過ぎには気をつけつつ、秋の味覚を楽しみましょうね。
ではでは。
今日のnegoto:「数秒前に見ていた夢が思い出せない」
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