グレート-O-カーンの活躍 1月・2月号

はじめまして。
私はオーカーンの活動をチェックし、勝手にオーカーンを分析・考察している人間です。きっかけは、普段は新日本を見ていないのに、たまたまTVで彼の凱旋を見て、興奮で微熱が出るくらい衝撃が走ったから。それ以降、活動を随時チェックし、wikiの編集、考察・分析するのが趣味となりました。

根拠がない直感ですが、新たなプロレスブームを作るには海野・成田・辻の令和闘魂三銃士や上村ではなく、オーカーンが鍵になると思っています。

正直、今のオーカーンがもどかしい。 "オーカーン"というキャラが迷走していると感じます。リング外で持ち上げられるのではなく、メインイベンター級のレスラーとして新日本に君臨して欲しい。帝国民(信者)に持ち上げられるのではなく、アンチに叩かれるのでもなく、万人に愛されるプロレスラーになって欲しい。その思いを胸に、私はこのnoteを書いています。(CAGEMATCHみたいなことをやってみたいという思いも少々)
新時代が台頭してきてる今、いちはやくスランプを脱しなければならない。波に飲み込まれてはいけないんです。

私の意志として、彼が新日をやめてNOAHに行くならNOAHを見ますし、全日へ行くなら全日を見ます。もちろん、海外へ行くなら海外の団体をチェックします。オーカーンというキャラを辞めて欲しいとは思ってはいません。本人に、このnoteを見て欲しいとは思っていません。ただ、オーカーンに関する個人的な分析や考察を披露したいだけです。

※このnoteでは、『オーカーン = 岡』と仮定して話を進めます。また、CAGEMATCH風に評価します。(やってみたかったから)



1.4 WRESTL KINGDOM 18
KOPW 2024 ニュージャパンランボー 

ランブルに評価をつけるのはファンとして野暮。バックステージはめちゃくちゃよかった。4人の掛け合いで明日の試合がめちゃくちゃ楽しみになりました。


1.5 NEW YEAR DASH
「KOPW 2024」争奪戦 4WAYマッチ

4.0点
「10分間の試合で最後にフォールを取ったものが勝者」というルール自体は面白かったです。ただ、需要と供給が合わず、試合として見にくかったというのが感想です。
限られた時間の内でのスピーディー攻防、ハラハラする丸め込み、ルールを利用した頭脳プレイが見たかった。アイアンクロー・スリーパーや肩固め、玉座のような時間のかかる行動によりテンポが悪くなった。また、オーカーンのダメ押しフォールが意味不明であり、変則的な試合に慣れていない観客の試合に対する理解を抑制し、非常に良くなかったです。ただ、YOHと石森のバックスライドをまとめてカバーする発想、ズル賢い漁夫の利カバー、限られた時にしか使用しないリストクラッチ式エリミネーターを惜しげもなく披露したことが良かった。
改善点として、現状の勝者をわかりやすく表現した方が観客もついてきやすい。


1.20 THE NEW BEGINNING in NAGOYA
10ミニッツ イシモリング フィットマッチ

6.0点
会見で思ったのは、オーカーンの提案したルールは総じてつまらない。「Kiss my foot マッチ」「異種格闘技マッチ」「ブルロープマッチ」などなど。KOPWは想像もつかないようなルールが見たい。その点、オーカーンは幼少期からプロレスを見ていなかったのが原因なのか、プロレスセンスがないんですよね。KOPWが得意そうに見えて、苦手。
試合はこの興行で一番面白かったです。イシモリングフィットが会場の一定感を生み、素晴らしかった。居残り練習と例えた実況も良く、現地・配信両方で楽しめたと思います。とにかく石森選手がすごかった。オーカーンの赤コスチュームは久しぶりに見ましたね。2021年を思い出します。
ただ、セットカウントの直前にボーンロックをエスケープしたのは良くなかった。「カウントがなければオーカーンが負けていたのかもしれない」という印象をつけさせて盛り上げさせるためにも、カウントと同時にロープエースケープするか、エスケープせずにカウントを待つ方がよかったと思います。


2.4 Road to THE NEW BEGINNING
VS アレックス・コグリン

7.8点
急遽決まった試合ですが、めちゃくちゃ面白かったです。現時点でのオーカーンの持ち味を活かした試合。これぞオーカーンの真骨頂。この試合がCAGEMATCHでは5.8点だったのを見て、正当に評価しなきゃという謎の使命感が湧きました。
最初のレスリング・グラウンド、中盤のスープレックス合戦、終盤の畳み掛け申し分なし。息の詰まるような衝撃を与えるエクスプロイダーからの肩固め、飛行機投げ・巴投げ・一本背負いのコンボ、首を掻っ切るようなラリアット、高速のFGOなどなど、技のチョイスも完璧でした。
必殺技がジャックハマーであるコグリンとの試合でモンスターレイジポーズをすることにより、試合にエモを挿入し、観客が感情移入させたのは大きなポイントです。


2.23 24 THE NEW BEGINNING in SAPPORO  
オカダ・カズチ新日本カラストマッチ

目ざとく因縁のあるオカダに噛み付いたのはよかった。オーカーンは「岡、かんばれよ…」って言われて、反撃しないタマじゃないんですよ。あの時の借りを返して欲しかったので、ファンとして素直に嬉しかったです。
KOPWを掲げても無視されていましたが、あれでよかったと思います。この構図が何年、何十年たったいつに日か活きてくるでしょう。
試合では、レインメーカー式一本背負いやラリアットがいい。


総括


新日本で初めてのシングル王座戴冠おめでとうございます。私としては、KOPWで満足せず、これを通過点として、NJCやG1の優勝、IWGPヘビー級の戴冠が見たいです。鷹木・タイチ・ヘナーレによるKOPWのバチバチ路線が過ぎ去った今、KOPWもコミカル路線に戻るかもしれませんが、シリアスなオーカーン見たい。ザックのインタビューは的確でした。ファンが薄々感じていたことを、レスラー側から言葉としてきっちり伝えられるとキツいものがありますね。

――グレート-O-カーン選手は、一流になりそうでなりきれないという状況にある気がします。

ザック 彼は非常に多才なので、それが彼の欠点になる可能性さえあるんだ。トップレベルのシリアスな戦いをするレスラーになることもできるし、ふざけた試合をしたり、トレーニングマッチ(石森太二選手と行った10ミニッツ イシモリング フィットマッチ)で戦ったりすることもできる。自分の能力を出し切るだけでなく、試合自体に楽しさをミックスすることは重要だ。だが、メインイベンターであると認められたいのであれば、そのバランスは真剣勝負の方に重きを置かなければならないんだ。

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コグリンとの試合もめちゃくちゃよかったです。ただ、このままだと壁にぶつかることは予想されます。帝国の同盟者であるコブが一番の問題。試合の中でレスリングを重要視してしまうと、オリンピアであるコブのスタイルと比較されてしまうのが難点。多くの格闘技バックボーンを活かしつつ、怪奇要素を入れるのとても難しいでしょう。

個人的には、2021年旗揚げ記念日での内藤戦のスタイルに戻って欲しいところです。エリミネーターへの布石としてフェイスバスターを多用した試合の組み立て。とても理にかなってて、よかったと思います。レスリング・空手・柔道も入れつつ、誰も使わないような奇妙なフェイスバスターで膝を痛めつけ、最後はテクニカルな膝十字で締める。オーカーンの要素である怪奇とキャラが混じり合って最高。個人的なオーカーンのベストバウトです。
この試合で使った技に、TTD・エクスプロイダー・FGO・ヘラクレスカッター・エリミネーター殺法(リストクラッチ式&バックブリーカー)・毒霧を加えて試合を組み立ててほしい。


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