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カボチャ🎃奮戦記 3

カボチャには雄花と雌花がある。それさえも実は私、忘れていたのです。そう、これ小学校二年の理科でやったヘチマと同じ成長過程だったのです。一年生は朝顔、二年生はヘチマ。それが私の世代の夏休みの観察の定番でした。カボチャとヘチマ、雄花と雌花、蔓植物、黄色い花、そして実がなる。類似点が多くあります。観察日記の宿題はズボラな私にはとても苦痛で、ヘチマの世話は農家の三男だった父に任せて八月の終わりになり観察日記を一気に仕上げ、つじつま合わせに必死でした。

まあ、こんな人間がカボチャ栽培に挑戦したのですから、前途多難は目に見えていたわけです。それでもマメなダンナのお陰で数粒の種は此処までよく成長してくれました。花も二つ咲いたことだし雨も続くし、もうこれで終わりかな?これ以上花は望めないだろうと思い始めた頃、長い梅雨が明けました。植物は正直です。起死回生、太陽の光を浴びて新しい葉と蔓が伸びだし小さな花芽もついてきました。目に見えてカボチャたちは元気を取り戻してきました。なんとかいけそうか!

黄色の大振りの花がいよいよ蔓の先の方から咲き出しました。ところがバランスが良くないのです。雄花が先に三つほど咲くとその後に雌花がひとつ。同時に咲くのではなく時間差で。同じ一本の株からタイミングよく同時にとはそう易々とはいかないようです。雄花が枯れると雌花が咲く。当たり前といえば当たり前だけど、たくさんのカボチャの株があった方がこの時間差が補えるということなのです。そこで役に立ったのが裏庭で頑張ってくれていたプランター組のカボチャたちでした。

裏庭は日当たりはあまり良くないのですが、その中でも元気の良い株が二つありました。庭先の雌花が咲いた時にお婿さんとして裏庭から助っ人がやってきました。本来なら蜂たちにお願いする仕事ですが、ここは確実性を重視して人工授粉。しかも咲いている時間は午前中と限られています。前日よりこの子とあの子が咲きそうだと目星をつけて、八時ぐらいには結婚式を挙げる予定を立て翌朝に備えます。

良いお天気です。朝から暑い。雄花も雌花も咲いています。早速、雄花を裏庭から摘んできて可哀想ですが花弁は取ってしまい、雄蕊を剥き出しにした状態で雌蕊に花粉を充分につけます。この時は庭先には二株から雌花のみ四つ、裏庭では一株から雄花のみ二つが咲いていました。蜂の仲人さんには遠慮してもらい私が仲をとりもったわけです。さあ、これからハネムーンパンプキンは実をむすぶことはできるのでしょうか?四つの雌花は実を結ぶことができるのでしょうか?まだまだ先は長いようですが、とても楽しみになってきました。


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