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常に、選択肢は2つ以上に。

旅とサッカーで育ってきた根岸です。

「#仕事の基本はだいたい旅で覚えた」シリーズばかりでしたが、今日は「#仕事の技はだいたいサッカーで覚えた」です。(いくつか書いているので興味がある方はこちらから

バルセロナってすごいよね。サッカーに詳しくない人でも、バルセロナが強いことは知ってるほど、強いじゃん。その強さは、いろんな複合要因なんだけど、そのうちのひとつが「三角形が常にたくさんあること」なんだ。

三角形って何?

図1

選択肢のこと。三角形をつくると、選択肢が必ず3つになるんですね。①横にパス、②後ろにパス、③自分でドリブル突破。そうなると敵はどう思うか。ボールに一番近い敵を例に説明すると・・・

横にパスを出すかもしれないから、パスカットしにいこう。でも、パスの導線上にあまりに行き過ぎると、ドリブルするコースを空けてしまう。かといって、ドリブルのコースだけをふさぎに行くと、横へのパスをカンタンにさせてしまう。さて、どうしようか?

・・・というわけ。三角形=選択肢をつくると、すなわち、敵に迷いを与えるわけです。

一方で三角形をつくらなかったらどうなるでしょう?

図2

横パスもバックパスも、敵にコースを塞がれると、三角形が成り立たず、選択肢が1つのみ。ドリブル突破しかありません。そうなると敵はどう思うか。ボールに一番近い敵を例に説明すると・・・

横にも後ろにもパスを出すことはできないから、前にドリブルするしかない。思い切りドリブルコースをふさげばいい

・・・というわけ。「三角形がない=選択肢がない」ので、敵は一切の迷いがなくなり、ボールを奪いに来るだけです。

さて。
バルセロナがなんで強いのか。常に、三角形がいくつもあるんです。

図3

ボールを持っている選手を軸に、すでに三角形が2つある。そこにドリブル突破を加えると、それだけで4つの選択肢。さらに、例えば横にパスをするとします。すでにそこにも三角形が2つある。バルセロナの敵は、いつも、たくさんの選択肢を作られてしまい、ボールを奪取するために、狙いを定められないのです。

そして。ボールが移動するたびに、どんどん新しい三角形を生み出し続けています。だからボールポゼッション(支配率)が高いし、ボールを支配している限り、点取りゲームでは負けません。

仕事に活きている学び
選択肢を常に2つ以上持つと、
・自分たちの選択肢が広がる
・敵に迷いを与え、動きを遅延させる(結果さらに優位に立つ)

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おまけ:時間も場所も雇用形態も、常に2つ以上の選択肢を持つ経営スタイルなら




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