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ワーケーションは、ワーク ✖ バケーションじゃない!

先日、どっかで誰かにワーケーション芸人って言われた根岸です。

ワーケーション。言葉はまあまあ広がってきているのでご存知の方が多いと思いますが一応。ワーク×バケーションの造語です。

イメージでいうとこんな感じ。

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働き方の多様化、オンライン化、自由化…などなど、いろんなものの境目が曖昧になり、ついには、労働と休暇の線引きも曖昧になった。

その曖昧さは誰もが理解しているし、時代の流れ的に受け入れないわけにはいかないことも察している。でも、なかなか浸透しない。特に企業は二の足を踏んでしまう。

「なんでだろう?」と「そりゃそうだ」の両方がある。それは仕事なの?休みなの?仕事ならそのときに何かあったら勤務中?それともプライベート?そもそもきちんと仕事しているの?などなど。分かるけど残念なことに、過去を正解として、すぐにそんな話になっちゃう。

つまるところ、根深いところには、企業のマネジメントスタイルの問題があるんじゃないだろうか。マネジメントは監視・管理の域を脱さないからだと感じているのですが、これについてはまたどっかの機会に。マネジメントについてはちょっと横に置いておく。

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そもそもバケーションじゃない

ってか、何度もワーケーションをやってて少しずつ明確になってきたんだけど、極端に言うと、ぜーんぜんバケーションじゃないぞ笑

どちらかというと、ワークさえも遊びというかライフになってる僕ですが、それでも、純粋にバケーションを感じることなんて極稀です。
・オンライン打ち合わせをする際は、THE仕事
・海に浮かんでボーっとしてるときは、THEバケーション
です。ぜーんぜん混ざってないのよ。

ってか、そもそも ”他にいろいろありすぎて”、THEバケーションする暇なんてないのだ。だから、ちゃんと地域に入り込むと、ワーケーションはそもそもワーク×バケーションじゃないのだ。(地域に入り込まないのはシンプルにバケーション)

ワーケーションは、自分をアップデートする

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だったら、ワーケーションなんかせずに、ワークはワーク、バケーションはバケーションにしたらいいじゃないか。って思われそうだけど、そうでもない。前述した、”他にいろいろありすぎて” があるから。

ちょっと話はそれますが、人がアップデートする方法は、
・場所を変える
・時間の使い方を変える
・会う人を変える
と、大前研一さんが仰ってます。

ワーケーションは、この3つが同時進行します。しちゃいます。いや、せざるを得なくなります。そして、それが醍醐味です。バケーションの時間もたしかに作れるけど、それはただのプライベートの時間と一緒。東京にいてもおんなじ。それよりも価値があるのは、

・場所を変える → 知らない地域に行く
・時間の使い方を変える → 知らない時間の流れを味わう
・会う人を変える → 知らない人と出会う

言い方を変えると、①新しい場所、②新しい時間、③新しい人との接点を持つ。知らないことばかりだから、知るのが楽しいし、知った分だけ知らないことが増える。だからまた知りたくなる。そのループ。些細なことからビックリすることまで、いろいろです。

先日訪れた沖縄では、北のことをニシというらしい。南のことをペーというらしい。麻雀好きな関東の人からすると、もう大混乱w。ちなみに、東はアガリで、西はイリ。(だから西表島っていうんだぁ)

特に地域の人との接点があると、長屋的文化が多いから、それが数珠つなぎに広がる。そりゃぁもう、バケーションの時間なんて一切ないんですよ。次から次へと、お初体験のワクワクが登場するから。インスパイア。

がんばってスキルアップするために勉強するぞ!って苦手なんですが、好奇心だけで動いてたら自然とアップデートされちゃうっていいよね。筋トレするのはイヤだけど、好きなスポーツをしていたら結果筋肉も付くみたいな。

勝手にワーケーションステップ

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だからワーケーションはこうだと思うの。(ションではじまり、ションを経由して、ションになる。ホップステップジャンプ。ションションション)

①ワーケーションは、ワークに繋がる多様なアクションであり、
②地域の魅力に触れるアトラクション、地域の人とのコミュニケーションを通じて、
③異色融合のCO Creationや同色最大化のコラボレーションなどの化学反応が起こり、
④自分がトランスフォームされ、アップデート。企業は個人の集合体だから、企業人の場合、企業のアップデートに繋がる

実際、僕はワーケーションを通じて、いろんな人に会った。大学教授、行政の方、大手企業の方、ベンチャー企業の人、個人事業主。一次産業から最新テクノロジーの領域まで。大人だけじゃなくて子供も。そしておじいちゃんおばあちゃんも。猫も犬も。

そこから共創して、何か新しい取り組みが始まったケースもたくさん。同じ時間だけ働いていたとしても、ずっとオフィスにいたり、自宅のデスクの前でPCをカタカタしているだけだったら、ぜーーーーったいに生まれなかった取り組みばかり。延長線上ではない機会ばかり。そして、そういう行動をしているから、周囲の人がほんの少しだけ興味を持ってくれるので、いろんな話が舞い込んでくることが増えたり、あったり、あったり。

テストの点数でいうと万年0点だった僕が、4点くらいにはなった気がするのだ。すごいアップデートでしょ(以下の自己紹介を見たら分かるけど、謙虚ではなく、本当に0点なのだ 。鼻ほじってるからマイナスか ↓ )

物差しを変えて議論してみません?

ということで、ワーケーションは、
ワーク×バケーション
ではなく、
ワーク×トランスフォーメーション
なんだと思う。

前述したけど改めていうと、企業は個人の集合体。個人のアップデートは企業のアップデートにつながる。既存事業がそのまま安定する時代は終わったから、新規事業に常に取り組まないといけない。既存事業を改良し続けるのもある意味新規だから。

となると、その新規を生み出すのは???

会社という箱が生み出すことはない。絶対ない。生み出すのは100%そこにいる人。だから人がいままでどおりだと、本当に新しいものは生み出されない。人そのものがアップデートされることが大前提。延長線上にないアップデートには化学反応が不可欠。

ってなわけで、
ワーケーションは、ワーク×バケーションではなく、ワーク×トランスフォーメーション。そういう視点で、ワーケーションの是非や導入方法を議論してみるのはいかがでしょうか?

流行った言葉を表面的に思考するのではなく、その意味を思考する。そしたら、仕事なの?休暇なの?という、出口のない迷路から脱却できるかもしれないね。・・・なーんてテキトーなことを言ってみる。

余談だけど、僕からすると、G1もワーケーションですね。これだったら企業は参加費を喜んで出すよねぇ。なんでだろうねぇ。有名じゃないだけで同じだし、無名な分、なんならリアリティが一層あるのに。なんでだろうねぇ。っていう疑問から議論するといいのかもねぇ。・・・なーんちゃって。

ワーケーション導入コンサルでもしようかしらw



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