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Vol. 19 娘の選本

画像出典:評論社さま

毎週火曜日は、娘が小学校で本を借りてくる日。

私が知っている本を借りてくることもあるけれど、大半が初めて見る本が多く、私自身、娘が何を借りてくるか楽しみで仕方がない。

この前借りてきた本は『わたしのおとうと、へん...かなあ』(作:マリ=エレーヌ・ドルバル ; 絵:スーザン・バーレイ)。
この本に限らず、娘には「なんでこの本を借りるって決めたのか」をいつも聞いてみてみます。

  • 絵がかわいかったから

  • 図書委員の上級生or先生がお勧めだよって教えてくれたから

  • 昔読んでもらったけど今度は自分で読んでみようと思ったから

  • 弟に読んであげたかったから

こんな理由が彼女の選本の決め手な様子。
今回は最後の理由により借りてきたようです。

娘は、弟うさぎとお姉ちゃんうさぎが楽しく遊ぶ本なのかなと思って借りてきたようですが、内容は、「障害のある子をあるがままに受け入れることの大切さ」を伝えるために提唱された作品で、とても深い内容でした。
娘の通う小学校には特別支援学級があり、夏ごろから「とくべつしえん」とは何か、なんで「とくべつ」なのかなどに興味があった娘には図らずとも良い学びになった様子。

弟にたどたどしく読んであげるなか、疑問を抱きながら読み進め、怒りの感情を抱き、途中こぼれ落ちそうな涙をぐっとこらえ、最後は大笑いの朗読となっていました。
4歳の弟もしっかりと聞き入り、ストーリーを理解したからか、大好きなお姉ちゃんが泣きそうだからか、一緒に泣きながら、物語の世界に入り込んでいました。

子どもたちの様子を見て「あぁ、ちゃんと彼女なりに解釈して読めたんだな」「やさしいな」と親として感動、本のストーリーにも涙…の感情が忙しい母。

娘の感想を聞くと、「むかついて、泣けて、でも大好きで、あったかい」と言っていました。あとは「人は一種類じゃないし、ロボットじゃないから、同じ人はいないってことだと思う」とのこと。

弟の感想は「だいすき、だいじのきもちが、だいじってこと」と教えてくれました。

とても素敵な作品でした。
おすすめの1冊です。

子どもたちよ、ありがとう。

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