LINEで体温🌡を記録する、を作る

LINE（公式アカウント）を使って、毎日の体温を記録をするプログラムを作りました。

いわゆる「チャットボット」と呼ばれている代物。
こんな感じ ↓

プログラムと言っても、そんな大仰なものではなく、Google スプレッドシートで作っただけなんですけどね。

Google スプレッドシートに付随してるスクリプト、Google Apps Script ※を使って。

・

体温記録 LINE の機能は、

● 体温を入力する、記録する
● 2週間分（14日分）のデータを表示する
● アラーム。設定した時刻に通知が来る

だけです。シンプルイズベスト。

記録した体温データの変更・削除については、
元帳の Google スプレッドシートでやってね♡……と言う感じで。
処理が煩雑になるので取り入れませんでした。

（※ Google Apps Script：『Googleのサービスを自動化するスクリプト言語』だそうです。略称 GAS。）

「だれが使うの？」

お店や家族で使えるかと思って。

体温記録しておけば、何かのときに、学校や機関へすぐ提出できますしね。

サッと確認できるようにしました。こんなふうに ↓

設定した時間（朝？）になると LINE に通知が来るアラーム機能をくっつけたので、記録漏れも減るでしょう。

・

実はこれ、もともと「売上を記録するプログラム」だったんですよ。

毎日、Excel にデータ（売上や客数）を入力するのがメンドくさいという声があって。

PC起ち上げ → Excel 起ち上げ → ファイル開いて → 今日の日付を探してデータ入力。
確かに面倒くさい。

なら、
LINE で「今日の売上データ」を入力すれば良いんじゃ？……と。
データは Google スプレッドシートに蓄積されているので、記録のコピペもグラフ化も簡単らくちん♪

ところが結局、その売上記録 LINE はボツになりましてん。HaHaHa
捨ててしまうのもなんだし、体温記録 LINE に書き換えた次第。

さて。

【LINE 公式アカウント・リッチメニューの設定】

まずは「LINE 公式アカウント」の作成。

▼ LINE公式アカウントの開設
https://www.linebiz.com/jp/entry/

　　開設できたら
　　　　↓

《LINE Official Account Manager》にログインした状態で、リッチメニューの編集画面へ。

　　ホーム > トークルーム管理 > リッチメニュー

① タイトルをクリック。（新規の場合は「作成」をクリック）
② 「テンプレートを選択」で、小・3つボタンを選択。

③ 「背景画像をアップロード」で、メニューボタンの画像をアップロード。

メニュー画像のデザインはお好みで。わたしが作ったボタンはこんな感じ↓

（画像サイズ：1200 × 405px）

④「アクション」に、ボタンをタップした時のアクションを登録。

ボタンABCのタイプはすべて「テキスト」にして、
　A「/menu」
　B「/alarm」
　C「/contact」
を入力しておきます。
（これらはスクリプトに渡すコマンドです）

「保存」をクリックして完了。

リッチメニューのできあがり。

【LINE の Messaging API】

LINE 公式アカウントで、メッセージのやりとりをするには「アクセストークン」と呼ばれる ID（のようなもの）が必要です。
※ 取得するのは「チャネルアクセストークン（長期）」。

管理者向けページで取得しましょう。こちら↓

Messaging API

詳しくは @njn0te さんの動画を参考に。
きっちり最後まで視聴したわけではないですが（2時間あります。わお）、すごく丁寧に説明されていました。いいですね、動画で学べるって。

【Google スプレッドシートの初期設定】

さて、お次はスプレッドシートの作成です。

ファイルを新規作成後、シートを4つ準備し、それぞれ「total」「record」「faq」「log」としてくださ……

……と説明をするより、サンプルを複製してもらったほうが早いですね。
こちらからファイルをコピーしてください。↓

《🌡 体温記録テンプレート（コピーして利用してください）》

※ 要 Google アカウントでログイン。

【GAS ( Google Apps Script ) のコード】

つづいて、「スクリプト エディタ」を起動させます。

で、ここにプログラム（スクリプト）を記述するわけですが、なんのかんのと 1500 行ぐらいあったので書き始めの部分だけ公開しておきます。

note に全文掲載しても鬱陶しいでしょうから。
（欲しい！という人がいたら、どこかに掲載します😀 ）

最初の 100 行はこんな感じ ↓

const BOTNAME="\🌡 体温記録帳";
const CONTACT_URL="http://lin.ee/p0zqFRP";// 連絡先アドレス
const MAILTO="xxxxxxx@xxxxxxx.jp";// 通知先アドレス設定
// ================;
// LINE API アクセストークン設定
const LINE_TOKEN="xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx";
// Google スプレッドシート設定。シートはあらかじめは作っておくこと
// https://docs.google.com/spreadsheets/d/<SS_ID>/
const SS_ID="xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx";
const SHEET_RECORD="record";
const SHEET_TOTAL="total";
const SHEET_FAQ="faq";
const SHEET_LOG="log";
// 通知設定
const NOTIFICATION_MAIL=0;// メール通知を受ける場合は1に (default: 0)
const NOTIFICATION_LINE=1;// LINE 通知を受ける場合は1に (default: 0)
// 確認時の表示日数
const VIEW_DAYS=14;
// ボタンの設定
var actKwd={};
actKwd.A="/menu";//リッチメニューA：メニュー
actKwd.B="/alarm";//リッチメニューB：通知
actKwd.C="/contact";//リッチメニューC：連絡
actKwd.A1="/input";//入力
actKwd.A2="/check";//確認
actKwd.A3="/edit";//変更
actKwd.B1="/activate";//アラーム：有効
actKwd.B2="/disable";//アラーム：解除
const btnColor="#554466";
// 選択ボタン設定
var btnWords={};
btnWords.menuA=[
	["データ入力 \✏️",actKwd.A1],
	["記録の確認 \🔍",actKwd.A2],
	["変更・削除 \📗",actKwd.A3],
];
btnWords.menuB=[
	["通知（アラーム）を設定 \🔔",actKwd.B1],
	["通知の解除 \🔕",actKwd.B2],
	//["No","thx"],
];
btnWords.confirm=[
	["OK。確定する","/ok"],
	["キャンセル","/cxl"],//再入力
];
btnWords.confirmB=[
	["キャンセルする","/cxl"],
	["いいえ。そのままで","/keep"],
];
//================================//
// !● 処理の本道
//================================//
function doGet(e){
	return ContentService.createTextOutput("Hello!");
}
function doPost(e){
	if(typeof e==undefined)return;
	try{
		main(e);
	}
	catch(error){
		logging(JSON.stringify(e));
		logging(JSON.stringify(error));
		var replyToken=JSON.parse(e.postData.contents).events[0].replyToken;
		return replyMess(replyToken,{"type":"text","text":error.message});
	}
}
function main(e){
	// Google スプレッドシート設定
	var SSfile=SpreadsheetApp.openById(SS_ID);
	var SSl=SSfile.getSheetByName(SHEET_LOG);
	// LINE からのデータ整理
	var json=JSON.parse(e.postData.contents);
	var event=json.events[0];
	var repToken=event.replyToken;
	var type=event.type;
	var chatId=getChatId(json);
	var displayName=getDisplayName(chatId);
	if(type==="message"){
		var message=event.message.text;
		var pbParams=null;
	}
	else if(type==="postback"){
		var message=event.postback.data;
		var pbParams=event.postback.params;
	}
	// ================;
	// 時間(d)・トランザクションID生成
	var d=new Date();
	var dt=Utilities.formatDate(d,"JST","yyyy/MM/dd HH:mm:ss");
	var ts=~~(d/1000);
	var QID=MD5(chatId+ts);
	// キャッシュ設定
	var cache=makeCache(600);
	// フラグ設定
	var FLG=(cache.get(chatId+".FLG"))?cache.get(chatId+".FLG"):cache.put(chatId+".FLG",null);// フラグ
	var SID=(cache.get(chatId+".SID"))?cache.get(chatId+".SID"):cache.put(chatId+".SID",null);// セッションID
	if(!SID)cache.put(chatId+".SID",QID);
	var RID=(cache.get(chatId+".RID"))?cache.get(chatId+".RID"):cache.put(chatId+".RID",null);// 注文ID
	var SEQa=(cache.get(chatId+".SEQa"))?cache.get(chatId+".SEQa"):cache.put(chatId+".SEQa",0);// シーケンス番号(Aライン)
	var SEQb=(cache.get(chatId+".SEQb"))?cache.get(chatId+".SEQb"):cache.put(chatId+".SEQb",0);// シーケンス番号(Bライン)
	// ログ
	SSl.appendRow(["'"+QID,dt,chatId,displayName,"'"+message,FLG,SID,RID,SEQa,SEQb,"EOR"]);
	// LINE通知（したい場合はコメントアウトを外して）
	// notifyMess(LINE_NOTIFY_TOKEN,QID+"\n\n"+displayName+"\n"+message+"\n\n"+FLG+", "+SID+", "+RID+", "+SEQa+", "+SEQb);
	// メニュー文言設定
	var strM="[MENU]\nコマンドを選択してください";
	var strA1="データを送信してください\n\n※数字のみで。小数点不要";//\n※記号は自動削除します。\n※全角半角は問いません。
	var strB1="通知（アラーム）を設定します";
	/*
	 *
	 * //!▽メインシーケンス────────
	 *
	*/
	var messArr=[];
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【LINE 通知のためにトリガー設定を】

スクリプトの設置を終えたら、
LINE 通知（アラーム）のために、GAS のトリガー設定をします。

設定は以下のように。

1分おきにスクリプトを起動させます。

GAS のトリガー設定について詳しくは、@ntakahashi0505さんのブログ記事を参考に。
 → https://tonari-it.com/gas-trigger-set/

LINE でのアラーム設定画面はこんな感じ↑

【最初の設定はたくさんあって大変だけど】

初期設定は以上です。

解説が雑になっちゃいました。
どれぐらい詳しく説明すればいいのか、あまり考えずに書き始めてしまったためによく分からなくなって、途中で手を抜きました。😆

LINE 公式アカウントの開設に始まり 〜〜〜 Google Apps Script のコーディング＆設定……
最初の設定がけっこうたくさんあって、ちょっと面倒。

今さらですが、note に書くことじゃなかったなあと。Qiita ネタでしたねこれ。ま、そんな日もあるよね。

・

いったん稼働し始めたら、あとはラクです。

今まで体温を紙に記録してましたが、記録漏れが多く、穴だらけでした。
けど、LINE 体温記録を使い始めてからは毎日ちゃんと記録できてます。アラーム機能を作っておいてよかったー。

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