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昔の上司の言葉がしっくり来る年頃


私の仕事はラインが曖昧な職種なため範囲が広いものの、
その中の大事なひとつとして「企画を作ること」がある。

企画を作ることは面白いし、
それが形になったときにやりがいを感じることも多い。

だけど、しっくり来るものが思いつかなくて辛いときもある。
企画を考えるという行為を約5年間も続けてくれば、
経験から平均点の企画を思いつくのに時間はかからないし、
それが大事なときももちろんある。

けれど、それをしている時の自分はまったくわくわくしていない。
ときめいていないし、楽しいと思えていない。

そんなときにふと昔の上司の言葉を思い出す。
その上司とは10歳ほどの年の差があって、
その人を上司として尊敬していたかは置いとくが、
人としてはとても良い人だった。そんな人がいっていたこと。

若い人のアイデアは荒削りだけど、面白い。
その企画を実現化してあげることが俺にはできるけど、
そのアイデアを思いつくことはなかなかできない。
だからその意見(ねじ。の意見)が大事なんだよ。

当時の私には、あまりしっくり来なかった。
「そうかな~?」くらいに思っていた。

けれど自分もある程度歳を重ねた今、
この言葉がとてもしっくり来るようになったし、
受け入れられるくらい大人になった。

誰にも負けたくない、自分が一番でいたい、と、
”一番をゴール”に頑張っていた自分。

だけど、新しく入ってきた人の
凝り固まっていない、まっさらなアイデアは、
すごく刺さることもある。


それは経験や才能ではなく、
ある意味自分が純粋に面白いと思ったものを
素直に口にしているからなのかもしれない。

それに対して、「実現性はどれくらい?」と
聞くのは野暮以外の何物でもない。
それよりも、その企画をどうすれば実現できるのか、
もっと面白くできるのか、
そう考えたほうが生産性も高いはずだ。


だってどんな時も、1を2にすることはできても、
0→1はすごく大変なことだから。
それができる人は単純にすごい。


……………尊敬はしていなかったけど、何故かふとした時に
思い出す、数々の上司の言葉。なぜだろう。

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