システムアーキテクトとは

システムアーキテクトの役割

システムアーキテクトって、ITアーキテクトとか、いくつか呼び名はあると思うけど、簡単に言うと、システム全体を俯瞰して、設計する役割の人のこと。アーキテクトって言葉を日本語に訳すと、「建築家」って意味。なんで、それのシステム版って理解すると良いです。

システムアーキテクトになるためには

システムアーキテクトとして仕事する上では、エンジニアとしての幅広い知識・経験が必要なため、誰にでもすぐになれる職種ではありません。繰り返しますが、知識に裏付けられた経験が必要です。少なくともいくつかのシステムを開発したり、インプリした経験とかが必須になってきます。例えば新しい技術を導入する際に、それが既存のシステムにどういう影響を与えるのか、とか、サーバーやネットワーク、アプリケーション、また既存システムや新規システム間の連携など、いろんな関係者と話して、全体像を掴み、それが全体のシステムとしてどういう影響があるのかを俯瞰・整理して設計していくことが必要になってきます。
新しいソフトウェアでもアプリケーション環境でもなんでも良いですが、それが現在のシステム環境にどのような影響を及ぼすのか、そう言うことを理解するためにはそれぞれの技術領域に詳しくないといけないので時間がかかるのです。
なので、新しい技術の導入プロジェクトなんかに参画し、そういう個々の領域の経験を積んでいくことが将来のキャリアアップの上でとても重要になります。
なお、システムアーキテクトは、全体像を掴むのがお仕事ですが、必ずしも、個々のプログラム実装やシステム導入の実務を担当するわけではありません。
例えばオンプレミスのサーバーからクラウドへのマイグレーションを企画するプロジェクトがあったとして、既存サーバーの運用担当者と、クラウド(AWSなどの)の設計担当者とは別の人が担当することが多いですし、規模が大きくなればなるほど、データ移行一つにとっても失敗は許されないので、その分野に特化した担当者との調整も必要になってくる。
そういう時、エンジニアは環境構築や特定の実務を担当しますが、システムアーキテクトは必ずしもそういう実務を自分でやる訳ではありません。
アーキテクトはあくまでも全体を俯瞰し、それぞれの作業がどいう影響を及ぼすかを注意して全体を管理する必要があります。

経験が全て

大事なことなので、もう一度言いますが、やはりシステムアーキテクトとして一番大事になってくるのは、何よりも経験です。

実務として、とにかくいくつかのシステム導入プロジェクトやアーキテクチャ変更プロジェクト、そういった物に関わることで必ず経験値が溜まっていくので若いITエンジニアの方は、今やっている仕事に加えて、他の関連システムに関する知識習得や、全体設計への影響はなんなのか、とか、そういったことへ関心をもったり、調べたりすることをぜひお勧めしたいです。
もちろん、システムアーキテクチャに関する資格などもいくつかあるので、勉強のために紹介しておくと、
IPAのシステムアーキテクト試験、MCSEとか、AWSのソリューションアーキテクトやAzureやGCP、ネットワーク資格であればCCAr、あとはVMwareだったりLinuxの資格試験なんかも知識を体系的に学びたい、という人には役立つかもしれないです。
最近はシステムのクラウド移行や仮想化やマイクロサービス化、セキュリティ対策などシステム規模が大きくなればなるほど、影響範囲も考えないといけないことも多くなる一方ですが、非常に遣り甲斐ある仕事ですし、高年収も期待できるロールだと思うので、ぜひ自分なりのシステムアーキテクト像を具体化して、キャリアアップを目指していってはいかがでしょうか。

現場でよくあるシーン

システム開発の現場にいると、全体設計がなされないまま個別最適化されたシステムが乱立して、そのまま何年も放置されて運用コストがかかったり、技術負債があちこちに蓄積されて、なかなか身動きが取れなくなったりすることがほんとに多いです。
だから、そうところをときほぐして、前に進めることができるシステムアーキテクトはめちゃめちゃ格好良く、需要も非常に高いので、これからスキルアップを考えているITエンジニアの方は、ぜひ頑張って目指していくと良いのではないでしょうか。

詳しくはこちらも見ていただけると幸いです。
https://youtu.be/52B2l9YT894

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