ヴァイオレット・エヴァーガーデンの公開決定についてゲーム会社人事が想うこと
MXでの再放送を見ていなかったので、朝のオリコンニュースで知ったゲーム会社で人事をしているねじおです。
クリエティブな業界の方は色々な想いを持って見てしまうのでないでしょうか。京アニさんの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
昨年、ねじおも映画館で見てきましたが、例の放火事件の後だったので、遺作を見に行くようななんとも言えない気持ちで劇場に足を運びました。
今日は想いのままスマホから書いているのでまとまってない内容かと思います、ご容赦ください。
▲昨年公開の外伝映画
前作「制作に参加した全員の生きた証し」(京アニ代理人のコメントより)
作品が素晴らしいことや、背景美術、撮影技術が素晴らしいことは他の方なり映画レビューで語られつくしているので割愛しまして。
前作映画については改めて、いろいろな方の意地?想い?を感じて、えぇ年して泣きながらトイレに寄ってから帰ってきました。
一緒に行ったえぇ年のデザイナーも、
「よかったわー、仕事頑張ろうと思えたわー」
といきなり言い出したので、クリエティブ業界で日々大変なこともあったり、しんどかったりする人にも効果があったようです。
たぶんあのエンドロールは反則です。
かくいう私も、クリエイティブな業界を目指したときのことや、初めてスタッフロールに名前が載ってうれしかった時のことを思い出しました。
やっぱりうれしいんですよ。あれ。
あれ目指して頑張るんすよ。
「作品を制作すること」が見えてきた人ならわかる悲惨さ
放火事件については、私も立場上、会社の中でうちも対策をしましょうと話をする側の立場なので、
外部の方が入館する際の入館証貸し出しルールの徹底とか、荷物も出来るだけエントランスで受け取ろうルールの導入とかを実施しました。
いきなりスタッフがこの世界から居なくなってしまう。
恐ろしいです。しかも悲惨な事件で、会社まで無くなってしまう。
その人の分だけ生まれてから今までのストーリーがあって、関係する人が居て。当たり前のように会社に行けばその人の机があって仕事があったんです。
全部一日で無くなることがどれだけ恐ろしいか。
そこから何とか立ち直ろうとした矢先にコロナ。
外部からは分からない大変さ、やりきれなさを乗り越えて、それでも何とかいう想いから多くの方の努力と頑張りで今回の公開に至ったのだと思います。
多くの寄付や支援についてもすごいですが、
元スタッフの方や、OB・OGの方が何か出来ることは無いかと声をあげたり、実際にお手伝いに行かれたという話もお聞きしました。
ほんとに「人」が集まって「会社」になっている。
逆に言うと「会社」を構成する「ヒト・モノ・カネ」のうちの、「ヒト」の強さと不変さを感じます。
(なお、そこに甘えると会社はブラック化します笑)
●人事担当として考えること
ゲーム業界もだいぶ分業化が進み、一人ひとりの作業や担当範囲が明確になって来ました。
その分、自分が担当した部分には思い入れがあります。苦労すればするほど、思い入れは強くなります。
私は今は一歩離れた間接的な立場から、その作品制作を見ています。
上手くいってたりうまくいかなくて大変だったり、日々色々あります。
ただ、色々な意味で、この場所と人を守らないといけないのが私の仕事なのかなぁと感じています。
人事=採用と思われがちですが、
面接とか広告出したりする採用の仕事以外に、環境を良くしたり、困っている人の話を聞いて解決する方向に持っていくように支援することも私の仕事です。
クリエイターは自分のまかされた仕事に対して、ベストを尽くす。
私の場合はベストが尽くせるようにお手伝いする。そんな感じでしょうか。
クリエイティブな業界はクリエイターが主役なので、私のような仕事はあくまで端役ですが、結構意義はあるんですよ!(笑)ということが多少伝わってくれたらと思って書きました。
業界は全然違いますが、阪神園芸さんの考えとかすごく共感できます。
いかに野球選手が気持ちよく走り回れるかを考えて、でかい甲子園をマニュアルも無く土と芝を相手に準備する話です。
決してクリエイターが芝みたいとか言ってないですよ、
気まぐれだし気分屋だとは思いますけど(笑)
ちょっととりとめのない話になりましたが、
ゲーム業界だけでなくクリエイティブな業界に全体に興味を持って頂ける方が増えたらうれしいなぁと思います。
ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。