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【決算用語】減価償却とは

この記事で分かること

・減価償却とは何か
・どんな感じで計算されるのか
・決算書にはどのように表現されるのか

減価償却とは

資産は時間が経つにつれて価値が下がっていくという考え方です。
例えば、事業のために購入した営業車は永久に使えるわけではなく、
いずれ寿命が来て使えなくなってしまいます。
これを決算上で適切に表現するために、減価償却という考え方が存在します。

減価償却の対象になるもの

イメージが湧きやすいように、具体的にどんなものが減価償却の対象になるかを確認しましょう。

減価償却の対象には、ザックリ2つの条件があります。

1.業務で使用している資産
2.時間が経つにつれて劣化していく資産

有形固定資産の例

・建物
・構築物
・パソコン
・プリンター
・車
・工具

無形固定資産の例

・ソフトウェア
・特許権
・商標権
・意匠権

その他

・家畜
・樹木

減価償却できないものの例

・美術品
・骨董品
・土地
・借用券
・電話加入券
・建設中の資産
・たな卸し資産
・稼働休止中の資産

計算方法

減価償却の計算方法は2種類存在します。
この計算方法は選べる場合もあれば、決められていて選べない場合もあります。

定額法
最初から最後まで定額で計算する。
そのため、費用負担は毎年同じになる。
建物や無形固定資産はこちらの方法で計算する。

定率法
最初の費用負担が大きく、だんだん毎年の負担が小さくなっていく計算方法。

また、「その資産の使用期間」つまり「何年かけて減価償却をしていくか」
というのは耐用年数と言って、物によって細かく定められています。

決算時の仕訳方法

決算書にどのように表現されるかですが、
表現方法は直接法間接法の2つあります。

直接法
固定資産から減価償却を直接減らしていく方法です。
減価償却によって引かれた後の価値を計算します。

例えば100万円の機械装置を購入し、減価償却がその年20万円だった場合、
固定資産の項目には
・機械装置:80万
と表現されます。

間接法
減価償却費を減価償却累計額という項目を使って間接的に減らしていく方法です。

例えば100万円の機械装置を購入し、減価償却がその年20万円だった場合、
固定資産の項目には
・機械装置:100万
・減価償却累計額:-20万
と表現されます。

まとめ

・減価償却は、消耗して下がっていく価値を表す
・計算方法は2種類
・決算書での表現方法も2種類

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