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普通の看護師が歌舞伎町ホストにハマったお話3

本当にいろんなタイプのキャストさんがいて、ワイワイ系の人、かわいい系のぶりっこっぽい人、まったり落ち着いて話せるタイプの人…。
もう本当に1時間半で何回乾杯したかな?みたいなくらい。

ねぎはこの時、まったり落ち着いて話せる人が気になってました。
身長が高くてイケメン。ゆっくり話せるけど時々おもしろいことを言って笑わせてくれるような人。

ホストさんってほんとにすごいなーといつも思うんですが、特に幹部陣とかの売れてる人ってねぎが話しやすいと思ってる人さっと見抜いちゃうんですよね。そしてその人を上手におすすめしてくる。あれなんで分るんだろう。

幹部とは、ホストクラブには意味わからないくらい役職がたくさんあって、売れてる人は「社長」「取締役」「幹部」「幹部補佐」「主任」「副主任」「リーダー」みたいな役職がついてるんですよね。
これは店によって役職の種類もまちまちだし、どっちの役職が上みたいなのも微妙に違ったりする。ややこしいシステム。

病棟で言う「師長」「副師長」あとは各委員会担当、プリセプターみたいなところかな。
あれって感染対策委員とかのメジャーどころはどの病院にもあるけど、病院によって微妙にマイナーな委員会があったりしますよね。あんな感じで店によって種類と序列は微妙に異なる。笑

そして送り出しを選ぶ時間。
ある程度、時間が経ってくると内勤さんが送り指名誰にしますか?と聞きに来ます。気になった人を選んで伝えると、最後にもう1回卓に着いてくれて、最後の送り出しをしてくれます。
※内勤さんはキャストじゃないお店のスタッフで、お店の事務的な仕事をこなす裏方みたいな感じ。病院で言うところのクラークさん。だいたい元ホスト。このお店の内勤さんは超イケメンだったんですよ。内勤さん指名したかったくらい。

お会計は基本卓でします。内勤さんが伝票を持ってきて、それにお金を挟んで渡す。おつりは封筒に入れて持ってきてくれます。おつりを受け取ったら送り出しに選んだホストさんがカバンを持ってくれてお店の外まで送ってくれます。

初回って指名するホストを決めるためのお試しみたいなものなんですが、指名するのはこの送り出しに選んだ人じゃなくても大丈夫。まだ決定じゃないんです。

ねぎはまったり話せる長身イケメン、幹部陣からおすすめされた人をまんまと送り指名にしました。
普通はお店の外のエレベーターや階段降りたところくらいまで見送ってくれるんですが、この時は
「ねぎちゃん駅までひとりで帰れる?」
「キャッチについていったらだめだよ」
「ねぎちゃんちゃんと帰れるか心配だなー」
そんなことを話しながらお店と新宿駅の中間地点くらいまでついてきてくれた。

帰れるから大丈夫と断ったけど、
「店戻って怒られてもいいや」って笑いながら「営業終わったら電話していい?」と言われて別れ、浮かれた気分のまま一人暮らしの家に帰りましたとさ。

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