「みんなのねがい」編集部

月刊「みんなのねがい」は全国障害者問題研究会が発行する障害者問題の総合誌です。障害のあ…

「みんなのねがい」編集部

月刊「みんなのねがい」は全国障害者問題研究会が発行する障害者問題の総合誌です。障害のある人やその家族、関係者の方々に支えられてできています。あなたの生活にそっと寄り添う、やさしくあたたかみのある一冊でありたいと思います。

マガジン

  • 連載解説 もう一つの「発達のなかの煌めき」

    白石正久・白石恵理子『みんなのねがい』連載をさらに深める解説版をWebで公開中! 学習や討議を深める手がかりとして、ぜひお読みください。 (PDF版もダウンロードできます)

  • みんなのねがい2022年8月号特集~番外編

    『みんなのねがい』8月号特集「平和をつくる~暮らしと憲法」のクロストーク「平和について悩み、考え、学びたい」 誌面には載りきらなかった番外編を2回にわたって公開します!

  • がんばらない子育て がんばらせない子育て(全12回)

    2014年度『みんなのねがい』で掲載された「がんばらない子育て がんばらせない子育て」のアーカイブを公開中です。 あるある~子育てのエピソードにワンポイントのコメントがついています。 ホッと一息、のぞいてみてください♪

最近の記事

第17回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

2024年3月 白石正久・白石恵理子 第17回(第I部第5回、最終回) 誰もが自由で 自分らしく生きる未来を創りだすために 2年間つづけてきた連載「発達のなかの煌めき」は、3月号で無事、最終回となりました。この2年間、お読みくださった皆さん、ご感想・ご意見をお寄せくださった皆さん、「執筆者交流会」にご参加くださった皆さん、そして、地域や職場で「読む会」をつづけてくださった皆さんに心より感謝いたします。この「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)も今回で

    • 『みんなのねがい』リーフレット2024ができました!

      • 第16回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

        2023年9月 白石正久・白石恵理子 第16回(第Ⅱ部第4回)青木嗣夫さんが教えてくれたこと ~ 平和、いのち、発達を守るために ~ はじめに  私たちは、本年8月5日、6日に開催された全国障害者問題研究会(全障研)第57回全国大会(オンライン)で記念講演を担当しました。その時間を共有してくださったみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。  記念講演、連載「発達のなかの煌めき」(以下では「連載」)では、糸賀一雄さん(第Ⅱ部第1回)、青木嗣夫さん(第Ⅱ部第5回)について、

        • 第15回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年7月 白石正久・白石恵理子 第15回(第Ⅱ部第3回)  乳幼児期の保育・療育についての覚書<その2> 今回は、障害のある子どもたちに対する児童発達支援等での療育や保護者支援にかかわって、「行動理論」を背景とする行動療法・応用行動分析等について考えていきます。 「療育」とは何か  そもそも「療育」という用語は、「肢体不自由児の父」とも呼ばれた高木憲次(1888-1963)によって提唱されました。整形外科医であった高木は、肢体不自由児(この「肢体不自由」という用語も

        第17回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

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        • 連載解説 もう一つの「発達のなかの煌めき」
          17本
        • みんなのねがい2022年8月号特集~番外編
          2本
        • がんばらない子育て がんばらせない子育て(全12回)
          12本

        記事

          第14回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年7月 白石正久・白石恵理子 第14回(第Ⅱ部第2回)乳幼児期の保育・療育についての覚書 はじめに  まず、6月11日に開催された「教育と保育のための発達診断〈オンライン〉セミナー」にご参加いただきありがとうございました。600名を超える方にご参加いただき、1300回近い見逃し配信視聴回数を数えたとのことです。繰り返し視聴していただいたことに、みなさんの学びへの強い思いを感じました。感想文、アンケートも、たくさんいただきました。大変好評であり、あらためて講師の皆さ

          第14回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          読者が語る! 月刊誌『みんなのねがい』の読みどころ

          療育センターでの「パパの会」 子どもは療育センターの通園施設で療育を受けました。 そこではパパの会を通じて障害のある子どもたちの将来を多くのお父さんたちと一緒に考えました。いろいろなことが分からないなかで、不安なことが多かったように思い出されます。 そんな子どもも現在20歳、10年前から愛読している『みんなのねがい』は、その頃の自分に贈りたい一冊です。障害のある子どもを育てるうえで広い視野を持つことが、子どもたちの将来の輝きにつながります。 私自身、特に子どもが療育時代に

          読者が語る! 月刊誌『みんなのねがい』の読みどころ

          第13回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年4月 白石正久・白石恵理子 第13回(第Ⅱ部第1回) 糸賀一雄に学ぶ はじめに  連載も第Ⅱ部に入りました。昨年度の第Ⅰ部では、発達の道すじにそって障害のある子ども・人びとの生きる姿をたどってきました。この「もう一つ」も、発達の道すじについて、読者のみなさんと共有したり議論したりができることを、ねらいの一つにおいて書いてきました。今年度4月号からの「第Ⅱ部 発達的共感が創り出す実践」では、より実践にシフトさせながら連載を進めていきますが、この「もう一つ」では、連

          第13回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第12回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年3月 白石正久・白石恵理子 はじめに  第Ⅰ部「障害のある子ども・なかまの発達」の最終回「『社会』のなかで自分をつくる」を解説します。  前回の「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)では、「9歳の節」の特徴として、まず「概念の階層関係の理解」を説明しました。今回は、以下の3つのテーマについて解説します。 ・集団のなかでの自分づくり ・段取り・計画をする力 ・「書き言葉」の発達  『新版 教育と保育のための発達診断 上』(以下では『上巻

          第12回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第11回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年2月 白石正久・白石恵理子 はじめに  連載第10回と第11回では、「3次元形成期」(障害のない場合の5歳後半~6歳)で誕生する「生後第3の新しい発達の力」、および「9歳の節」にあたる「1次変換可逆操作期」について説明しました。一方、「7歳の節」にあたる「3次元可逆操作期」については、発達の重要な転換点である「3次元形成期」に力点をおいたために、説明を行ないませんでした。「3次元可逆操作」を含む「3次元の世界」を詳しく学ぶには、『新版 教育と保育のための発達診断

          第11回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第10回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2023年1月 白石正久・白石恵理子 第10回 導き、導かれる関係のなかで自分を育てる はじめに  新年あけましておめでとうございます。  昨年度は、『みんなのねがい』の連載「発達のなかの煌めき」(以下では「連載」)、そしてこの「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)で本当にお世話になりました。皆さんからいただいた励ましや気づきの声に、たくさんの新たな視点をいただくことができました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 前回の復習から  連載

          第10回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第9回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年12月 白石正久・白石恵理子 第9回 「3次元の世界」を開く     〜「社会」のなかで自分をみつめる〜 はじめに  『みんなのねがい』の連載「発達のなかの煌めき」(以下では「連載」)は、第9回に入りました。テーマは、「『3次元の世界』を切り開く―仲間とともに『だんだん大きくなる』」です。  「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)では、田中昌人さんらの「可逆操作の高次化における階層‐段階理論」に依りながら、それぞれの発達の「階層」とその

          第9回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第8回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年11月 白石正久•白石惠理子 第8回 誇りある自分を育んでいく発達の土台     ~「2次元可逆操作」の豊かな世界~ はじめに  10月23日の「教育と保育のための発達診断セミナー」にご参加されたみなさん、ありがとうございました。冒頭での私たちのご挨拶を、ここに掲載いたします。                  ******  発達診断セミナーにご参加くださり、ありがとうございます。  2009年に刊行された『教育と保育のための発達診断』をテキストに多くの

          第8回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第7回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年10月 白石 正久・白石 恵理子 第7回 つないで、まとめあげ、そしてまた考える     ~「2次元可逆操作」の世界へ~  連載がはじまり、あっという間の半年が過ぎました。猛暑もようやくやわらいできました。じっくりと学びの秋にしたいですね。先日、2回目の連載「交流会」を開催したところ、全国から多くの方がご参加くださいました。皆さんと、子どもたち・なかまたちの「本当の要求ってなんだろう?」「子どもをつなぐ文化ってなんだろう?」と語り合いながら、たくさんのエネルギー

          第7回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第6回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年9月 白石正久・白石恵理子 第6回 「二次元の世界」を開く  いつも「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)をお読みいただき、ありがとうございます。プリントして持ち寄り、『みんなのねがい』連載とともに読みあわせをしていただいているとのお便りを拝見しました。どちらを先に読んだ方がよいかとのお尋ねもありました。  そこで、「もう一つ」を書くことになった動機を改めてお話ししたいと思います。私たちの『みんなのねがい』連載企画には、「発達を学びたい」

          第6回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第5回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年8月 白石 正久・白石 恵理子 第5回 1歳半の発達の節(その2)  連載第5回(8月号)の「『本当の要求』とはなにか ― 自閉症児と『一歳半の節』」では、横軸に私たちの発達相談という仕事を通して考えた、地域で暮らす、生きるということの発達にとっての意味を、縦軸に「1歳半の節」における発達の障害をとりあげました。 変化する素材と道具  8月号では、「1歳半の節」において「Aの次にはB」「Cの上にはD」などと言う時間的空間的な「むすびつき」が先行し、それゆえに思

          第5回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          第4回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)

          2022年7月 白石正久・白石恵理子 第4回 1歳半の発達の節(その1)  「もう一つの『発達のなかの煌めき』」(以下では「もう一つ」)をお読みくださり、ありがとうございます。  先日、オンラインでの読者会に参加しました。平日の19時からだったのですが、多くの方が参加くださり、あっという間の2時間でした。就学前から成人期まで、さまざまなライフステージにかかわる皆さんがつながって、担当している子どもやなかまのこと、職場や地域のこと、そして自分自身のこと…糸賀一雄さんが、発

          第4回 もう一つの「発達のなかの煌めき」(『みんなのねがい』連載解説)