雨は花を育てる |ねがい星

ものがたり、ガーデニング、歌うことが好き 看護師(脳神経系 循環器 緩和・精神科) …

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ものがたり、ガーデニング、歌うことが好き 看護師(脳神経系 循環器 緩和・精神科) 文学部卒(某二文 心理教育系) 絵本セラピスト認定絵本セラピスト 次男のいじめPTSDで、絵本にはレジリエンスがあると実感。

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ものがたりをたべて生きていく

幼いころの ものがたり物心ついた時から、部屋のすみっこや本棚の前で本を読んでいた。 新書なら嬉しいが、同じ本でもかまわない、伝記でも神話でもファンタジーでも戯曲でもいい。同じ姿勢と夕闇で読みにくくて、気がつくと隣室の居間に電気が灯っている。何度呼んでも返事をしない私をそっとしておいた母がちゃぶ台に並べたおかずのお皿が輝いていて、幼い弟がソファーを跳ねまわっていて、音と光が一気に自分になだれ込んできて現実に呼び戻される。 本の世界は、魅惑的で、哲学的で、天空のように広くて、

    • 7歳のとき、息子が自死を考えていた

      自分の子どもが、自死を考えたことがある。 そんなことが他人事ではない時代です。 個人的な辛さや生命の重さは 時代のせいにはできない。 9歳の時にしてくれた告白。 その悲しみ。 母親として、その悲しみや自責に ずっといてはいけない。 息子は、いま生きている。 10歳。 そのことだけを考えて 前に進もう。

      • いじめのことを書いていたら

        息子のいじめについて書くことで、 なんらか教育について 「もっと温かく、子どもの尊厳を大切にして欲しい」 「集団云々でなく、一人ひとりの教育を」 伝えたかったし、 「いじめという暴力は学校からもなくしたい!」 と感じていました。 でも、書くたびに思い出して辛くなってしまいました。 しかも、途中で繰り広げられた 教育委員会や 所属小学校との対話で (実際話したのは夫ですが聞くだけで) すっかり疲弊してしまいました。 今頃、当事者にだけ ごめんなさいを言って 社会的には事実

        • いいね、とか スキ!って結構難しい。 この部分は いいね、って思うのだけれど、 この部分は もやもやする。 なるほどの視点を与えてもらい、 立場が違えばそういうことね、なるほど だから こういうこと書いてくれて スキ!はありなのかい?と自問自答。 ウーフはツネタと、ちゃんと友達

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        • 子どもの環境、いじめの問題
          4本
        • いじめられた息子の話
          3本
        • 絵本のこと
          3本
        • 習作
          1本

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          きっと笑える日と、あなたをつなぐ

          もしも、今日も一日泣きぬれていたっていい。 無為に過ごしていると感じる日があってもいい。 あなたは、今を生きている。 生きている自分を愛し、寿ごう。 抱きしめよう。 自分の いのちを継ごう。 きっと笑える日と、 あなたをつなぐ 今日は美しい。

          きっと笑える日と、あなたをつなぐ

          安易に、「許す」を強要しないで

          簡単に許すこと、安易に仲直りさせられることで、 子どもの尊厳は傷つくし、自分やまわりの子どもたちも、 この場所や集団は自分たちを大切にしてくれないところだと知っていく。  一人一人ではなく、「子どもの集団」として捉えられる。 痛くても辛くても その痛みや感情は集団に統制される。 教師が決定権、発言権を持っている。 子どもたちは「テンプレに入れられている」と知っていく。 無意識に「ここでは、自分の心はしまっておこう」 「目立たず、言われた通りにしてやりすごそう」を 降

          安易に、「許す」を強要しないで

          続く もやもや 担任の先生と本題が話せない!|他人事ではない、いじめられた息子の話③

          前記事にあるように、担任と息子はうまく関係が築けていない、いわゆる目をつけられている、という状態は個人面談以降は、なくなっていきました。 しかし、この担任は、コミュニケーションが難しい相手でした。 雑談しているだけならいいのです。 話の焦点が合わず、問題解決に結びつく会話が難しい相手、本題が話せない相手だったのです。 私のコミュニケーションは 保護者として おそらくもともと普通でした 私は看護師時代、総合案内の部署に派遣されクレーム対応や連携役をして、コミュケーションは

          続く もやもや 担任の先生と本題が話せない!|他人事ではない、いじめられた息子の話③

          続く もやもや|じつは他人事ではない いじめられた息子の話②

          いじめられ、元気いっぱいだった息子が変容していきました。 いじめられる前は、 お友達ができ、厳しくしていた担任にも勉強の頑張りを認められ 最初は担任にも受け入れられるのに苦心した息子自身のユニークさ、 「面白い子だなあ!Hくんはー」と明るく声をかけられ、 「がんばっていますよ」と褒められていました。 これは、そうなる以前の一学期に起きていた もやもやの話です。 辛そうだった一学期😭 入学当初は叱られてばかりでした。 叱られてばかりだった理由はあったと考えていて、 それ

          続く もやもや|じつは他人事ではない いじめられた息子の話②

          最初の違和感、驚いた担任の発言|じつは他人事ではない いじめられた息子の話①

          学校にようやく慣れた頃に同級生の継続的な暴力、暴言、脅しといった いじめられと、それに対する担任や学校のした対応によるストレスからPTSDになり、7歳で自死を考え、現在も不登校の状態になって三年経過している次男のことを書いていきます。 小学一年生の二学期の終わり、次男Hへのいじめは始まりました。 今回は、その前のお話です。 Hは、学区外の幼稚園だったので、誰も知り合いはいないスタート。 でも、お友達は少しずつできて楽しく過ごせるようになっていきました。 これは、そうなる前

          最初の違和感、驚いた担任の発言|じつは他人事ではない いじめられた息子の話①

          書いていきます。いじめられや不登校について

          大切な息子が、数年来の不登校です。 心理師からは「学校の環境」「いじめられた経験」 この二つによるPTSDだといわれています。 このことについて公言の場で書くのには、とても勇気がいることでした。 と同時に、お相手があることですので、個人の尊厳を守る立場から 発信を控えた方がいいという考えがありました。 よって、3年間こういう場での発信は控えていました。 理由は 1 子どもの心の健康を守る、成長のためにできることが優先 2 伝えたいことは直接、所属校と教育委員会にする。 3

          書いていきます。いじめられや不登校について

          ことばの大切さや面白さ、好きを極めるヒント

          『ことばコレクター』 ピーター•レイノルズ作 なかがわちひろ訳 ほるぷ出版 22センチ四方の、 小さめの絵本です。 6分程度  ▪️•▪️• コレクターって知ってる? なにかを集める人を コレクターといいます。 石やカード、マンガ… ジェロームはなんと 「ことば」のコレクターです! 耳に飛びこんでくることば、 きらきら光っているように 感じることば、 声に出すと楽しいことば。 たくさん集めていたら、ある日…すってんころりん! 転んで全部、ちりじりバラバラに飛び散って

          ことばの大切さや面白さ、好きを極めるヒント

          ゆきのなかのキップコップ

          🌰🌰🌰 誰かのために夢中になって、 われを忘れて工夫して。 良かったーと安堵した 相手も喜んでくれた♡ほっ そんな気持ちを思い出しそう。 あなたのなかにある優しい灯りが あなた自身を照らします。 そんな絵本を発見! 断然声に出して読むことを おすすめします♡ 誰でもあると思います、 心が疲れてしまったとき。 燃え尽きてしまったようなとき。 かみ合わなかった日。 ふー。 言われてカチンときちゃったり。 気い遣って何だか疲れちゃったり。 愚痴っても盛り下がるし! うつう

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          銀河鉄道999

          メーテルって知ってます? 銀河鉄道999 アニメで放送された時、 優しいんだか強いんだか 圧倒的な美しさとミステリアスさと 哲学と母性が混ざり合った存在感に 心打たれて、 鉄郎目線で笑 観てました! 私は原作を従兄弟から貰ったので 穴が開くほどコミックを読みました。 鉄郎はね、たったふたりで生きてきたお母さんと寒さに震え、雪の中で抱きしめあっていたところを機械伯爵の人間狩に遭います。目の前でお母さんを撃たれちゃって、天涯孤独になってしまうの。でもすぐに鉄郎は伯爵邸に行っ

          ジャリおじさん

          絵本ふかよみ倶楽部 3月の課題絵本 ジャリおじさん 大竹伸朗 福音館書店  この絵本は、考察するというよりも素直に読んでもらって、没頭してみて「わー、なにこれ。楽しい!」「不思議ー」と、不可思議さに わくわくできる絵本、ブルース•リーみたいに’Don’t think!Feel.’って言う典型のような絵本かなあと思います。  好きか、苦手かといえば、  私は好きですね。  世の中には、多くの出会いや自分への旅のような顛末があるけれど、ジャリおじさんの海から海への旅も、そ

          病院にある夜中の気配

           同期のKちゃんが、私たちの病棟に転属したのは卒後3年目の時。長身で仕事ができるKちゃんは、あっという間に病棟に馴染んで、すぐ私たちと夜勤をするようになった。  その時期は、循環器の急性期患者さんが増えたこともあって、KちゃんとYちゃんと3人で近所のファミレスで勉強したり、雑談したりして情報収集という名目で集まって食事や夜勤明けのお茶をして過ごすことが増えた。得意分野はそれぞれ違うし、先輩やドクターの癖も知りたいし、とにかく私たちの話は途切れることがなくて、いつも笑っていた

          病院にある夜中の気配

          可愛がることが、はじまりで すべて

          うちの夫は、保育関係者。 実践家ではなく教えたり研究してます。 でも、一応は子どもの専門家です。 一応って言ったのは、妻として 彼を尊敬している。けれど、 家に帰れば「ただのお父さん」です。 しかも、結構子どもです。誰よりも。 長男は我が家にもう1人いますっていう感じです。でもいざという時には、すごく頼りになります。 夫は私の育児に全くダメ出ししませんでした。私もナースの端くれだし私の母も保育者だったので、わりと私も勝手に自分はまあまあやれるだろうって思ったし、(←それが

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