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「学習歴史まんが」はどれが良いのか?

たまたま見つけたのだが、素晴らしい企画で、杏さんの説明も、親が子供に買うということを想定した場合の痒いところ(重さとか、値段とか、冊数とか)に手が届く感じで感動した。

歴史を教える仕事をしていると、お子さんが小学校高学年や中学生にあがる友人から漫画で読む歴史に興味があるらしいんだけどどれが良いのかなーという相談を受けることがあるので、今度からこれを勧めたい。

こういう記事もある。

小中学生に歴史を学んでほしい、という願いもあるのだけれど、実はこれ、小さい字で書いてある注記の説明まで含めると大学受験レベルの知識までは余裕で到達できている(私以外の人もそういってたので、業界では知る人ぞ知る情報なんだと思う)。私などは、無知なのもあるかもしれないが、30代になってから新しいものを読んで、「あっ、これ大学のゼミでやったところだ!」という冗談のような感想を抱いたことすらある。

このセット、小中学生向けでも良いのだが、実はこのレベルからすると、日本にやってきた留学生にも強くお勧めしたいのである。国際大学で教えていると、日本の歴史を知りたいという留学生に結構出会う。そういうときに、日本語の練習も兼ねてこのセットを希望者に貸し出すことがある。どの程度効果があったのか突っ込んだ感想はなかなか聞けていないのだが、今後も続けたい。

なお、弊研究室には集英社版と角川版の2セットがある。私が集英社版を推しているのは、専門の近現代史がかなり充実しているから。角川版は、冒頭にある人物相関図のようなページがなかなか面白い。2つのシリーズを読み比べるだけでも歴史の語り方には力点の違いがあるんだということがわかって勉強になる。

いまは、もうちょっと本が増えたのでこんな風には並べられていない…。

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