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傾聴の効能②〜ケイチョーくんは今日も聴く〜

みなさまご機嫌いかがでしょうか。

ネフネのメンタルヘルス担当、臨床心理士のほそみんです。

前回の記事シリーズその2、でございます。

かわいいでしょ。ケイチョーくん。(ケーチョーくんと言う説もある、表記揺れ失礼します)

前回はカップルの間で起こりがちなミスコミュニケーションについて聴いていきましたね。お互いの本当の気持ちがわかれば、よりよい関係になれるかな!と言うお話でした。

さてさて今回は第2弾なんですが、今日のケイチョーくんはどんな場面に遭遇するのかな・・・?

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おやおやケイチョーくん、今日は会社で清掃係をしてますね。

どうやら会社の上司と部下らしき人が話しているところに遭遇します。

なんだか部下の人は仕事で悩んでいることがあるようですが、

上司の人はいつの間にか自分の話に持っていってしまっているみたい!


ケイチョーくん、部下の人が何か言いたそうなのを聴きたいな、と思っているようです。

◎話を聞いていくプロセスについて考えてみましょう。

①相手の状況を想像する

ここでは部下の人はどんな状況だと考えられるでしょうか?

①「仕事が辛い」という気持ちを持っている
②話を切り出す=相手にそれを伝えたいと思っている

ここまではこの場面だけ見ても確実にわかるかなと思います。

③なんらかの解決策やアドバイスが欲しいと思っている

これは人によるかなと思います。ここはご本人に尋ねないとわからないところ。


傾聴ではまずこの①と②の状況を尊重します。その人の持っている「気持ち」を聴く側が受け取る、ということですね。

この4コマのような場面では、出だしでもうすでに、部下の人側の気持ちがスルーされている形になります。

②相手の気持ちを想像する

そうすると部下の人はどう感じるか?

・どうせ相談しても聞いてもらえない、無駄だ、と思って諦め、我慢する
・上司に対する怒りの気持ちが出る
・仕事ができないのは自分のせいだ、と自分を責める

だいたいこんなパターンかなと思います。

いずれの場合にせよ、同じことを繰り返せばいつか仕事に支障をきたすような気がしませんか?だって問題が何も解決していないのだから。(“解決する”と言う土台にすら乗らない、という世界)

③どのようにしていきたいかを一緒に考える、行動する

前回もお伝えしましたが、傾聴の最終目的は“その人の望みを聴く”こと。そしてお互いにより良い状態を作れるようにしていくこと。

この場合、部下の人の求めていることは、「仕事の辛さを聞いて、わかってほしい」「問題の解決をしたい」ということなのかなと思うのです。

それを聴いてあげて、解決に少しずつ近づいていくことが、その人の、上司の、ひいては会社のためにもなっていく、という気がしませんか?

聴くこと、聴き合うことから全てが始まる

気持ちを丁寧に受け取ってあげる=気持ちを汲む、ということで、人は大事にされている、という感覚を持つことができるのです。

そうすると、安心感をもち、行動もしやすくなれます。大事にしてくれた人に対して、大事にしたいという心理も働き、そのためにも動くことができる。

優しい世界の出来上がり、です(それはちょっと短絡的か。笑)

でもそれくらい、気持ちを汲むということは大事なことなのです。

話しかけられたら、そこには必ず“何かしらの気持ち”が潜んでいる、と考えて、その気持ちを聴いてあげるところから、初めてみてはいかがでしょうか。

今日もご静聴ありがとうございました!

ほそみんでした。

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