「トラウマってなんだろう?」スペシャル対談を行いました!
ネフネ4周年記念スペシャル対談『ヒトと生きものから考える トラウマってなんだろう?』を2021年9月25日(土)に開催いたしました。
スタジオをお借りして、zoomをつかったオンライン配信。はじめての試みでしたが、おかげさまで多くの方にご参加いただきました。
なにわホネホネ団の西澤真樹子団長と、三家クリニックの三家英彦先生にご登壇していただきました。
まずはおふたりが関わっておられるそれぞれのフィールド、現場の話。ホネホネ団のこと。
それから、おふたりにご自身の体験などお話していただきながら、トラウマの歴史から、トラウマと自律神経の関係などについてのお話し、生きものの防衛反応などについて、お聞きしました。
たくさんスライドもご用意いただき、おふたりの意外な過去の体験や、趣味のお話もあり、盛り沢山な内容の濃い2時間となりました。
観てくださった方からのメッセージなども読ませていただきました。おふたりの魅力と、なぜこのおふたりに対談してもらいたかったのか…などお伝えできたのではないかと思います。
会場もチケットも満員御礼で、たくさんの方にお世話になりました。スタッフ一同感謝です!
参加者の皆さまからご質問いただきました
当日まで受付していた皆さまから西澤団長と英彦先生へのご質問。トークの中でもいくつか答えて頂きましたが、ご紹介しきれなかった回答をこちらにご紹介いたします。
Q:こんにちは、山口県から聞いてます!ホネホネ団の活動拠点は大阪が中心ですか?他県からでも参加する方法はあるのでしょうか、、?
西澤団長:もちろん県外からでも海外からでも可能です。10月からようやく7ヶ月ぶりに活動が再開しましたが、部屋の人数制限をしているので事前に見学のご連絡をお願いします。公式サイトの「入団したい・見学したい」をご覧ください。お待ちしてます!
http://naniwahone.g2.xrea.com/02nyuudan.html
Q:とても興味深く聞いています。考古学、文化人類学だいすきです。人間の骨を見つかることもありますか?ある博物館で発掘された昔の人の歯を研究するとその人が持っていた病気がわかるというのを読んだことがあります。動物の骨も何かわかるのでしょうか。
西澤団長:4つくらいに分けてお答えします。
1:人間の骨は基本的に埋葬されてしまうので私はないですが、ホネ仲間で見つけてしまった人は知っています…。
2:骨からわかることは、動物も人も一緒で、性別・年齢・食生活・血縁関係などがあります。ヒトだと手足の骨の長さから身長を推定したり、頭のホネの特徴から筋肉や脂肪のつき方を復元し、生前の顔を複顔するということもあります。これは法医学でもされている方法です。
3:書いていただいた歯を使った研究は、歯髄からDNAを抽出する方法でしょうか。体の骨は土に晒されているうちに分解されたり、変化しますが、歯は頑丈で周りからの影響を受けにくいため「遺伝情報のカプセル」として機能します。ここから、その歯の持ち主がどんなヒトだったのかだけでなく、感染していたウイルスや細菌の情報も得られることがわかりました。2020年には11種類のウイルスが確認されています。詳しくは国立感染症研究所のウェブサイトなどをみてみてください。
4:ホネからは、もっとシンプルにわかることもあります。例えばシカの仲間(トナカイを除く)は、オスにしかツノがありません。つまり頭骨を拾えばオスかメスかは一目瞭然です。骨の両端に成長線が残っていれば成長しきっていない若い個体ですし、歯が抜けて少なかったりすり減っていたり、関節にいらない骨が増殖していたりするとお年寄りだと考えられます。他にも、骨折して治癒したあとも骨に残るので、その動物が生きているときに起きた事件を想像することもできます。
Q:あれこれ聞かれると返事出来ず何も言えなくなるのもトラウマと関係してるフリーズなんでしょうか?
英彦Dr:フリーズと考えていいと思います。負荷が高くて「耐性の窓」を超えてしまったのかもしれませんね。
※耐性の窓とは:過覚醒状態と低覚醒状態に挟まれた最適覚醒状態の領域のこと。こちらの図を参考にしてください。
アーカイブ動画の中でも、こんな感じで画像を交えながら英彦Dr.に自律神経の状態について解説していただいています。
トークの中では他にもいろいろな質問にお答えいただいていますので、ぜひ動画を観ていただければと思います。
※ 10月25日までの期間限定発売です ※(すみません、少し期間延長しました;)
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