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DOPE WRAP DEPTH_04 私にとってのWRAP【ナウシカ】

はーい。こんにちは。WRAP®ファシリテーターのナウシカです!

WRAPってなに?という方はぜひこちら第一回目をどうぞ。

梅雨入り早いですねー。天気の変化はしんどい。頭痛や耳鳴りや肩こり、体がだるい、あったりしませんか?

わたしも気圧に弱いので(WRAPでは「引き金」と言います。外から来るストレッサーを指します)つれーと思いながら、しんどいのはこれのせい、とわかっているので、やり過ごすことができています。道具としては、「水をよく飲む」「息を深くする」「横になる」などをしています。気圧を教えてくれるアプリは、微妙にズレるので(わたしのほうが気づくのが早い)最近あまりチェックしていません。

そんな感じで日常的に“どんどん試していって更新し続ける”ツールWRAP。

わたしにとって、WRAPとは?前回はこそまつさんに書いていただきました。

人ごとのストーリーが興味深いし、学びになる。いろいろな方々の話が聞きたいです。

さて今回はわたし、ナウシカの順番。

いい感じに見えるときの自分

WRAPに出会う前は、わたし、めちゃくちゃに頑張っていたし、えらいなって今は思うけど、しんどい生き方でした。

自分の中にこなさないといけないたくさんの役割や目標があって、強固で譲れない。必ずハードルを飛び越えないといけないから、できたときは安堵するけど、できないときは本当にダメ、ダメなやつ、いなくなったらいい。次にも更なるハードルを設定して超えないといけない。それをずっと繰り返していて。

ぜんぜんできないから自分のこと好きじゃないし、とにかく頑張らないといけない。周りに人が存在していて、それぞれ生きていて、いろんな価値観があって、一緒に社会を作っていることを知らなかった。とにかく期待(頭の中で作り上げたハードル)に応えないとダメ、価値がない。

WRAPに出会って一番驚いたのは、「いい感じの自分」がいたってことなんです。いい感じのときの自分を考えたのはそのときがはじめてでした。

自分のなかに、“いい”って思える部分が浮かんできて、わ、わたし、いいところあるんだ!えーって、びっくりしました。

どんなに人に褒められても納得できずに、評価は自分のジャッジばっかりだったんですが、自分のなかに、自分を認めるパーツがあったのが、わたしが、WRAPとちゃんと出会った瞬間です。

どんなの書いたかな…笑顔、楽しい、余裕がある、ありきたりだけど、おおって思いました。

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客観的に自分を見るツール「WRAP」

つまりは客観性がなかった。自分で自分を見ることが難しかったんだと思います。頭で考えたことがすべてを真っ黒に塗り潰していて、身体がない感覚。

WRAP、すごくいいなーっと思うところのひとつは、自分はどんなんかを考えることです。どうなっているか。何を感じているか。まさにセルフモニタリングです。「いい感じ」「引き金」「注意サイン」「具合が悪くなるとき」などなど。あなたではない、わたし

たくさんの自分のパーツがいて、それぞれが感じて、どんなときも自分だし、それでもなんとか生き延びようとしてがんばってるなーって思うようになりました。だいたい無意識にいろいろ対処してるんですよ。生き物って、すごい。

作業療法士としては、WRAPは、複雑性PTSDの治療によく似ているように感じています(WRAPのリカバリートピックにもトラウマを癒す方法が出てきます)。自分のなかにアンビバレンツな部分はたくさんあるけど、それはそれですばらしい。それしか生きるすべがなかった。それぞれが大事で、お互いを補っている。

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はじめて自分で決める感覚

無意識の対処にも自覚的であること。それも特徴のひとつ。

こういうときにはこうする、と決めて対処を行なう(道具を使う)と、はじめて、自分で自分をコントロールしている感覚になりました。今までは、まず山があって、それを懸命に登っていたんだけど、その山を決めていたのはわたしじゃなかった。“囚われていた呪い”みたいなものだった。

わたしがどう感じていて、そしてどうするかを、わたしが決めていいってことを知りました。

今、こうやって、文章を書いているのも、やらされているのではなくて、やりたくてやっています。つまりはそういうふうに生きていい。

しんどいときもあるけれど、わたしはわたしらしく(楽だったり、しんどくなくって、時々はたのしい)、そんなふうにいていいんだ、というのは発見でした。

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WRAPの場=安心、人とのつながり

そういう気持ちになったのは、WRAPクラスでの安心感がとても大きいと思います。そのときのどんな自分でも認めてくれる。場も人も信頼し合っていて、またそれぞれ皆尊重され、“つながり”がある感じ。みんなで新しい方向へ一直線へ向かっていく。

WRAPの場での対話が、より深い自分を知る手立てになりました。特にファシリテーター養成研修や、リフレッシャー研修は素晴らしくて、わたしがWRAPファシリテーターを続けているのは、その安心の感覚を今もしっかり覚えていられて、そしてまた、必ず訪れると知っているからでもあります。

WRAPでのキーコンセプト(リカバリーに大切なこと)に“サポート”があります。サポーターがいて、また自分も誰かのサポーターである。それも、クラスで学んだことです。家族とか、仲間とか、友達とか、同僚とか、とにかくいろいろな人々にすごーく助けられているというのも、やっとわかったんです。わたしひとりで必死になったって、なんともならないんだ。そうして、周りを見ることができるようにもなりました。やっと自分で立てた。

わたしは、自分のことが好きになりました。

びっくりでしょ!

もちろんうまくいかないときもある、それでもいいって思っています。WRAPを使わなくてもいいんです。なにもかも自由。

わたしにとってのWRAPは、そういう感じです。

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そして、お知らせです。NEFNEでもWRAP集中クラスを行ないます。

が、少人数ということもあり、満員御礼となりました!

お申込み誠にありがとうございます。詳細はこちらです。

キャンセル待ちの方お気軽にお問い合わせくださいね。


全国でもたくさんのすばらしいファシリテーターの皆さまがクラスを開催しています。

こちらもぜひ!WRAP研修会情報サイトです。

ナウシカ/WRAP®ファシリテーター。WRAP、興味出てきました?最近アクティブ・ブック・ダイアローグの認定ファシリテーターになりました。WRAPの本や資料で学ぶワークショップそのうちやりますね!

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